...この附近にまだ熊がいることは、去年四人の男を順々に喰った(その一人を喰うためには家をこわした)という、猛々しい奴が、一匹殺されたという、ブルックス教授の話が証明している...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...猛々しい顔でもない...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...食肉鳥の猛々しい心を以て...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...遠目にも猛々しい体躯で...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...房のような白い眉の下から猛々しい眼付で太子の顔を見据えながら...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...俺はこの猛々しい面相と陰鬱な態度が相手を忌ませ不快にすることを...
久生十蘭 「湖畔」
...コウカサスはエルブルュスの巓(いただき)につながれましたるプロメシウスの弟御(ご)パラシュウスと申す猛々しいお方でござります...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...荒涼とした港々のあらい人気をこの鑿(のみ)一丁でこじあけて来たという猛々しい言葉であった...
本庄陸男 「石狩川」
...いつの間にかわたしは猛々しい酒飲みと化し...
牧野信一 「浅原六朗抄」
...言葉に変へるべく未だ脳裏の猛々しい情熱の渦巻きが余りに生々し過ぎるのを感じた...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...あの猛々しい夫婦喧嘩の有様や叫び声が耳についてゐる位ゐなのである...
牧野信一 「街角」
...あのやうに猛々しい狼になり変るのは当然のことであると...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...志願はしたものゝ容易には猛々しいフアランクスの隊員には望めさうもなく...
牧野信一 「浪曼的月評」
...親の権威よりはるかに強く猛々しい社会不合理に面しているのである...
宮本百合子 「現代の主題」
...そして猛々しい南方の生れだ...
吉川英治 「三国志」
...ここの蚊うなりは猛々しい...
吉川英治 「私本太平記」
...猛々しい犬の声がした...
吉川英治 「親鸞」
...頻りに猛々しい犬の声がしたのは...
吉川英治 「親鸞」
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