...一度にどつとどよめくかと見れば...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...突然裏庭の方で笑いどよめく声が起こった...
有島武郎 「フランセスの顔」
...たゞ少許(すこし)……』俄かに見物が笑ひどよめく...
石川啄木 「鳥影」
...小室はどよめく思ひを動作に紛らはし...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...後ろの方で頻りにどよめく笑声を聞いた...
魯迅 井上紅梅訳 「兎と猫」
...――早く俺達の苦しみを貧乏を搾取を壇上で爆発させてくれ――――地主の不正をあばいて呉れ――弁士が立った――われるような拍手――どよめく会場――だがたった一分間……言葉で十語にもみたぬ...
今村恒夫 「死ぬる迄土地を守るのだ」
...荒潮の哮(たけ)りどよめく波にゆられて...
アルテュル・ランボオ 上田敏訳 「醉ひどれ船」
...顔に墨をぬりてわらひどよめく...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...何か人々がどよめく気配がしたので顧みると...
豊島与志雄 「群集」
...どよめくのは物凄いが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...凄(すさま)じいのは音ばかり」こんな歌を歌って一座はどよめく...
森鴎外 「佐橋甚五郎」
...真白く渦捲(うずま)きどよめく波の間を...
夢野久作 「瓶詰地獄」
...とガヤガヤどよめくうちに...
吉川英治 「江戸三国志」
...館(やかた)もどよめく騒ぎです...
吉川英治 「江戸三国志」
...山谷のどよめく中に...
吉川英治 「三国志」
...敵のどよめく気配がする...
吉川英治 「三国志」
...いや数十団のどよめく生き方を見まもっていた...
吉川英治 「随筆 新平家」
...満座で笑いどよめくだろう...
吉川英治 「平の将門」
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