...大波のようにどよめきわたった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「ウェストミンスター寺院」
...俄に變る一家の歡樂場は四隣の人を羨せる笑ひどよめきを漏らした...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...ざわざわと殺気だったどよめきが流れて来るような気がしたのだ...
梅崎春生 「風宴」
...今まで鳴りをしずめていた議席がどっと笑い声にどよめき...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...海のどよめきを伴奏(ばんそう)にして...
田中英光 「オリンポスの果実」
...」喧騒(どよめき)が公衆のうちに起こって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...早く気のついたものはどよめきましたけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...空気のにおいや、どよめきや、過去と繋りのある無数の類型や比喩が僕のまわりを目まぐるしく追越そうとする...
原民喜 「夢と人生」
...天柱(てんちう)くだけ地維(ちい)かくるかと思(おも)はるゝ笑(わら)ひ聲(こゑ)のどよめき...
樋口一葉 「たけくらべ」
...露路作りの奥の方で賑やかに送り出すどよめきがきこえ...
久生十蘭 「魔都」
...歓喜のどよめきであの馬が勝ったことを知りました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
......
槇村浩 「明日はメーデー」
...笑いのどよめきが静まらなかった...
正岡容 「寄席」
...色セメントや色ペンキで近代様式の数寄(すき)を凝らした家並み……意匠の変化を極めた飾窓……往来に漲る光りの洪水……どよめき渡る電車...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...階下のどよめきは中門...
吉川英治 「三国志」
...遠くの赤い火だけが勝者のどよめきを次の朝までほこっていた...
吉川英治 「私本太平記」
...そのうちに、衆の笑い声が、風と花のように、どよめき合い、どの顔も、相好(そうごう)をくずし出した...
吉川英治 「私本太平記」
...城外の味方に笑われるな」どよめき立って...
吉川英治 「新書太閤記」
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