...人どよめきの上を渡つて参つた...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...船の上下は最後のどよめきに揺らぐように見えた...
有島武郎 「或る女」
...沸き激つ血汐に新なるどよめきを起すは...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...市中の騒々しいどよめきから...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...遠いどよめきを聞いていると...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...陸には源氏箙をたたいてどよめきけり」といふところ迄は...
太宰治 「右大臣実朝」
...源氏は又箙を叩いてどよめきけり」と法師の節おもしろく語るのを皆まで聞かず...
太宰治 「右大臣実朝」
...川縁(かわっぷち)のどよめきに気を取られてしまった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...天柱(てんちう)くだけ地維(ちい)かくるかと思(おも)はるゝ笑(わら)ひ聲(こゑ)のどよめき...
樋口一葉 「たけくらべ」
...耳をつんざくどよめきが再び起こった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...人間のどよめきが聞えて来た...
本庄陸男 「石狩川」
...群衆はどよめき立った...
横光利一 「上海」
...その頃、呉郡(浙江省)には、東呉(とうご)の徳王(とくおう)と、自ら称している厳白虎(げんぱくこ)が威を揮(ふる)っていたが、孫策の襲来が、ようやく南へ進路をとってくる様子と聞いて、「すわこそ!」と、どよめき立ち、厳白虎の弟厳与(げんよ)は、楓橋(ふうきょう)(江蘇省・蘇州附近)まで兵を出して防寨(ぼうさい)に拠(よ)った...
吉川英治 「三国志」
...どよめきが揚がっていた...
吉川英治 「私本太平記」
...あのどよめき声がそれだ」「それでは...
吉川英治 「私本太平記」
...山海嘯(やまつなみ)にも似(に)た喊声(かんせい)のどよめき...
吉川英治 「神州天馬侠」
...それは狼狽(ろうばい)と混乱のどよめきでしかない...
吉川英治 「新書太閤記」
...勢子(せこ)のどよめき...
渡辺温 「絵姿」
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