...松川第二トンネルで用もない山のどてっ腹にもぐり込み...
石川欣一 「山を思う」
...箱根の山のどてっぱらへ手が掛(かか)ると...
泉鏡花 「歌行燈」
...どてっ腹に風穴(かざあな)をあけるぞ」「へい...
海野十三 「恐竜島」
...沈没商船のどてっ腹を破ると...
海野十三 「太平洋魔城」
...煉瓦のどてっ腹に大きな穴があいて...
高見順 「いやな感じ」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...晩餐会で腹をかかえて哄笑(こうしょう)するのもキュラソのビンで自分の肖像のどてっ腹に穴をあけるのも...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...自分もちゃんと燕尾服を着こんで髮を捲き縮らせた姿でですな――やにわにぐさりとばかり新郎のどてっ腹へ小刀を突きたてた――ゴルベンコはひとたまりもなくどうと倒れるって騷ぎなんですよ! それが...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...彼奴(あいつ)のどてっ腹を蹴破(けやぶ)ってやれ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ええあのどてっ腹を蹴破(けやぶ)ってでもやりたい!」彼女は寝台から飛びおり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...本船のどてっ腹へその頭か...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...どてっぱらを割られて倒れていたが...
久生十蘭 「金狼」
...あの途轍もなく大きなサモワールそっくりのどてっ腹をしていたが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...どてっぱらへ、ドーンと一発ぶち込むよ――ふ、ふ、一度惚れた女だなんぞと思って、甘ったれッこなしにしてさ――下りなよ、雪之丞――」雪之丞は、何と観念したか――手向いは、大けがの元と、胸をさすったのであろう――梯子(はしご)か、それとも綱か、それをつたわって、地下室へ下りて行った容子(ようす)――「大人(おとな)しくしているんだよ、御府内御朱引(ごしゅびき)の中とはちがうんだよ――じたばたすると、火をかけて遠慮なく、古寺ぐるみ、焼き殺すから――」と、おどして置いて、ガラガラピシャリと、下り口の戸を閉めると、ガチャガチャと金物のひびきをさせたのは、錠を下ろしたのであろう――「ふ、ふ、可愛さあまって、憎さが百倍ッてネ、これで、胸がせいせいした」と、捨鉢(すてばち)につぶやいたお初、門倉たちがいる方へ、出て行ったが、相変らずのキンキンした調子で、「さあ、これから、勝祝いに酒盛りと出かけますかね――皆さん、ごくろうさま――でも、あんまり、手もなくたおされてしまったので、見物の仕甲斐(しがい)がありませんでしたよ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...いきなり山のどてっぱらをドンドン...
三好十郎 「胎内」
...ほとんどてっぺんまで上ってきた...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...どてっ腹(ぱら)を切りはじめました...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「オオカミと七ひきの子ヤギ」
...どてっ腹へこいつをおんめえ申すぞ」成信はやっぱり黙っていた...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
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