...どこもかしこも舗装(ほそう)されていて...
海野十三 「超人間X号」
...どこもかしこも恋ばかしだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...どこもかしこも円い...
豊島与志雄 「自由人」
...どこもかしこも陰気に灰色に見えてゐる...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...そうして総体の意識がどこもかしこも稀薄(きはく)になった...
夏目漱石 「思い出す事など」
...二人が起き上がった時はどこもかしこもすでに砂だらけであったのである...
夏目漱石 「門」
...どこもかしこも、すべて殘る隈なく...
萩原朔太郎 「宿命」
...どこもかしこもおどろおどろしいばかりに荒れ果てゝいるうちに...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...どこもかしこも歳暮売出しの飾りで賑やかです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どこもかしこも防護団の制服をつけた人だらけでした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どこもかしこもうず高いから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どこもかしこも似たようなものだ...
三好十郎 「肌の匂い」
...どこもかしこも行停りなのだ...
室生犀星 「汽車で逢つた女」
...どこもかしこも寒くて気味が悪い...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...どこもかしこも感じやすくなっている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「もうどこもかしこも政治の話ばかりだが...
横光利一 「旅愁」
...どこもかしこも戦争だ...
横光利一 「旅愁」
...で、事変後の数日、その余波のもっとも高そうな人と地理と情勢とを、いまその禍乱(からん)を離れて、天下の全面を高所から大観してみると、帰するところ、どこもかしこも、愕(おどろ)きの余りに、――如何にこの大変動に処すべきか...
吉川英治 「新書太閤記」
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