...どこもかしこもひっそりと静まり返って...
芥川龍之介 「邪宗門」
...――通い慣れた道ではあるが、自分が若かった昔にくらべれば、どこもかしこも、うそのような変わり方である...
芥川龍之介 「偸盗」
...ほんとうに、どこもかしこも、悲しみでいっぱいでした...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「旅の仲間」
...どこもかしこも泥棒の世の中だ」言葉は冗談に類しているが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...」「どこもかしこも悪いの...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...どこもかしこも森閑としてゐる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...人夫四 どこもかしこも物を知らぬ連中ばかりよ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...佐竹のほうへ抜けるとするとどこもかしこもお寺ばかりで...
正岡容 「小説 圓朝」
...覗けばどこもかしこも見渡せる...
松濤明 「春の遠山入り」
...どこもかしこもあけっぱなしだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...一応おめでたいみたいなのよどこもかしこも...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この頃はどこもかしこも修羅場で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どこもかしこも醜い女もないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どこもかしこもぎしぎし鳴りあがって...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...どこもかしこも閉めてしまっている戸の隙から...
横光利一 「上海」
...大床のどこもかしこも...
吉川英治 「私本太平記」
...どこもかしこも、昼のように明るく燈(ともし)がつき放しになっているが、疲れたような空気がシーンと沈んでいる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...どこもかしこも……...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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