...島田の元結(もとゆい)ふッつと切れ...
泉鏡花 「歌行燈」
...片手づきに、白襟の衣紋(えもん)を外らして仰向(あおむ)きになんなすった、若奥様の水晶のような咽喉(のど)へ、口からたらたらと血が流れて、元結(もっとい)が、ぷつりと切れた...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...処が中途でプツリと切れたので...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...まるで轢死人(れきしにん)の両断した胴中の切れ目と切れ目の間を臓腑がねじれ会いながら橋渡しをしているとでもいいたいほど不様(ぶざま)な橋の有様だった...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...電話はプツリと切れてしまった...
海野十三 「蠅男」
...ぷつりと切れている...
夏目漱石 「坑夫」
...何の容赦もなくその時ふつりと切れてしまったろう...
夏目漱石 「こころ」
...今少し引っ張ると切れると云う所迄構わず持って行く...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...仰向(あおむ)けになってこと切れているのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お駒はこと切れて居たのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もうこと切れては何うすることも出來ません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...床板を剥(は)がしたまま背中から匕首(あいくち)を突き立てられてこと切れていたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...血潮に染んでこと切れてゐるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...紅に染んでこと切れてゐたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すると弓弦がパツと切れた...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...もう……来……た……か……」と切れ切れに叫びかけたが...
夢野久作 「復讐」
...今夜ではっきり別れましたね」「よし! 金吾ともきッと切れたな」「その御親切はわかりましたが...
吉川英治 「江戸三国志」
...わさびを溶(と)いて魚の洗いをひと切れはさむ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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