...悉(ことごと)くはらりと切れてしまうた...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...片手づきに、白襟の衣紋(えもん)を外らして仰向(あおむ)きになんなすった、若奥様の水晶のような咽喉(のど)へ、口からたらたらと血が流れて、元結(もっとい)が、ぷつりと切れた...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...目のずっと切れた……...
板谷波山 「美術学校時代の岡倉先生」
...処が中途でプツリと切れたので...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...そのお手の玉飾りの緒(ひも)もぷつりと切れたので...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...くっきりと切れた上眼瞼の二重が...
豊島与志雄 「反抗」
...もうこと切れてはどうすることも出来ません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こと切れて居るのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...床板を剥(は)がしたまま背中から匕首(あいくち)を突き立てられてこと切れていたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...紅(あけ)に染んでこと切れていたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...押しつくねたやうにこと切れて居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ガラスは紙のようにスーッと切れます...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...何かの惨事に立会い損(そこな)った不運者だ」そこでもって私の夢のフィルムがぴんと切れてしまう……それで私は読者諸君にも...
堀辰雄 「鳥料理」
...眉(まゆ)の間へグッと切れ込んでいるんだ...
夢野久作 「難船小僧」
...いずれ又そのうちに……どうぞ宜(よろ)しく……」と切れ切れに云い云い玄関に出て...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...やがてフッツリと切れるトタンに舞台がパッと明るくなり...
夢野久作 「二重心臓」
...じろりと切れの長い目で見て通りました」「あの女は...
吉川英治 「江戸三国志」
...彼は意志の弦(つる)もぷつんと切れたように倒れてしまったのだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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