...新三郎をとり殺すと云うことになっている...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...もうとり殺す相手はないし...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...「ねえあなたア、断わっておくけれどあたしとっても嫉妬(やきもち)やきなのよ、もしも浮気なんかしたら、とり殺すことよ、よくって、あなた」「おどかすなよ、大丈夫、おらあ浮気なんかしねえから」「おどかしじゃないわ、さっきも話したとおり、あたしあの薄情者をとり殺して、あいつの一家一族ぜんぶとり殺したんだから、とり殺すあてが無くって宙に迷ってるんだから、もしもあんたが浮気なんぞしたら、そのときはあたし」「わかった、もうわかったよ、決して浮気なんざしやしねえから、そのとり殺すだきゃあ勘弁してくれ」彼は話を変えたくなったとみえて、「だがおめえこいつは、この鰻や酒なんぞは、どこでどうしたんだ」「三十間堀の田川から持って来たの」「持って来たって、そんなことして大丈夫か」「大丈夫よ、田川くらいの店で、焼き残りに燗ざましの二本や三本なによ、それよりみんな寝ちゃってたから、これを持って出るのに苦労しちゃったわ」「おめえ隙間から、出入りするじゃねえか」「あたしは針の穴だってぬけられる、でも岡持だのなんだのはだめ、だってこういう物は、ゆうれいじゃないんですもの」「なるほど、そういう理窟か」「あらもうおつもりだわ」ゆう女のお染は徳利を置いた、「あたし一人で飲んじゃったのねえ、もう少し取って来ましょうか」「おらあもういい、おらあ強かあねえんだ」「じゃあ明日の晩として、……ねえ、あなたア、うふン、あたし酔っちゃったわよう、ねえエ、お床敷いてエ」そして夜が明けた...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...とり殺すが出ると酔がさめていけねえ...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...なにしろとり殺す一件があるから怖しい...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...とり殺す相手が出来たるぞ...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
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