...とてもとても...
ストリンドベルヒ August Strindberg 有島武郎訳 「真夏の夢」
...とてもとても幸福でした...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「みにくいアヒルの子」
...とてもとても出来やしないのは...
太宰治 「斜陽」
...そのさかなが現われる時には、海の底が雷のように鳴って風もねえのに大波が起って、鯨(くじら)なんてやつも東西に逃げ走って、漁の船も、やあれ、おきなが来たぞう、と叫び合って早々に浜に漕(こ)ぎ戻(もど)り、やがて、おきなが海の上に浮んで、そのさまは、大きな島がにわかに沖にいくつも出来たみたいで、これは、おきなの背中や鰭(ひれ)が少しずつ見えたのでして、全体の大きさは、とてもとても、そんなもんじゃありやしねえ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...とてもとても維納(ウィンナ)くらいの比ではありません...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...とてもとても、イスラ・デ・パスコアの島あたりから流れてきたくらいの問題ではない……もっともっと、これは容易ならざるものであることを覚えずにはいられなかったのであります...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...とてもとても私のやうな凡夫どもの出来ることではない...
種田山頭火 「一草庵日記」
...「どうかその犬をお斬りなすって下さい、お腰の物で二つにぶった斬ってやっておくんなさいまし、とてもとても、石なんぞで驚く犬じゃございません、斬ってしまわなけりゃ駄目でございます、どうかお斬りなすっておくんなさいまし」木の上では男が喚(わめ)く...
中里介山 「大菩薩峠」
...「とてもとても……」心の隅に虚無的な感情が萌えだし...
久生十蘭 「一の倉沢」
...とてもとても、今時の道化どもが口から出まかせの嘘八百を、ものの三日も飯を食はなかつたやうな舌まはりでやりだしたが最後、さつそく帽子を掴んで戸外(おもて)へ飛び出さずにゐられないといつた、あんな手合とは、てんで比べものにもなんにもなつたものぢやない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...とてもとても当時の若者といふ若者などは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...とてもとても及ばぬ鯉の滝昇りなのだった...
正岡容 「小説 圓朝」
...私はとてもとても人間には見ることができないとその時思つてよ...
水野仙子 「犬の威嚴」
...ユリがとてもとてもと云っているが云々とおっしゃっていたの(前に)は...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...余りに、男の数が、女に比して、多すぎるじゃないか」「いや、その表は、市民だけの数だから、大名の家中、お抱え町人、能役者、その他、参覲(さんきん)の各藩邸の者をいれると、どうして、とてもとても、そんな数ではない」「もっと、男の数が、多くなるわけか」「もちろん、江戸詰の諸大名の大家族は、ほとんど男ばかりだからな」「そうかなあ...
吉川英治 「大岡越前」
...あり余るぜ」「お容貌(かお)だってとてもとても...
吉川英治 「新・水滸伝」
...この呉用が三寸不爛(さんずんふらん)の舌をもってすれば」「説(と)きつけてみせると仰っしゃるのか」「いや、とてもとても、それだけで来るはずはない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...とてもとても」と...
吉川英治 「随筆 新平家」
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