...古い籐椅子(とういす)にかけることにしました...
芥川龍之介 「手紙」
...田川夫妻が自分と反対の舷(げん)の籐椅子(とういす)に腰かけて...
有島武郎 「或る女」
...籐椅子(とういす)にあれば草木花鳥来(らい)我(わ)が前に夏木夏草動き来る七月十八日 風生招宴...
高浜虚子 「五百五十句」
...炎天や額(ひたい)の筋の怒(いか)りつつ用ゆれば古籐椅子(とういす)も用を為(な)す端居(はしい)しぬ主まうけにくたびれて七月九日 七宝会...
高浜虚子 「六百句」
...われ籐椅子(とういす)に寝ころんだまま見つめて...
太宰治 「二十世紀旗手」
...籐椅子(とういす)に腰かけて足を組み...
太宰治 「人間失格」
...そのつぎに縁側の籐椅子(とういす)に寝て...
太宰治 「めくら草紙」
...もう秋で冷々(ひえびえ)と背中の冷たい籐椅子(とういす)に身を横(よこた)えつつ...
田山花袋 「蒲団」
...彼女は籐椅子(とういす)にかけて...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...しかし近ごろは昔あったような高い籐椅子(とういす)はもうめったに見当たらない...
寺田寅彦 「柿の種」
...向日葵中庭の籐椅子(とういす)に寝て夕ばえの空にかがやく向日葵(ひまわり)の花を見る...
寺田寅彦 「備忘録」
...縁の籐椅子(とういす)に腰かけて右のドラマを読んで居ると...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...夜更(よふけ)が急に籐椅子(とういす)の上に滑(すべ)り堕(お)ちている...
原民喜 「火の唇」
...そうして籐椅子(とういす)に腰かけながら...
堀辰雄 「聖家族」
...彼女が籐椅子(とういす)に腰かけているところを撮(と)らせたものらしかった...
堀辰雄 「ルウベンスの偽画」
...とういすを庭へおろさせたうえ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...やおら背後(うしろ)の華奢(きゃしゃ)な籐椅子(とういす)を振り返って...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ズッと向うの籐椅子(とういす)のクッションに埋まっている...
夢野久作 「人間レコード」
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