...恵印の心にもほんとうに竜が昇りそうな――それも始はどちらかと申すと...
芥川龍之介 「竜」
...「とうとうしまひには...
アポリネエル Guillaume Apollinaire 堀辰雄訳 「青い眼」
...とうとうカナリヤまでが目をさまして...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「しっかり者のすずの兵隊」
...若宮もとうとうこの日向ぼっこ連にはいったのか...
大杉栄 「獄中消息」
...「ほんとうのことをいうと...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...あるいはわたしがそれにもとうとも...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ほんとうに波止場(はとば)に寄せる潮のにおいをかぐような気持ちを起こさせる...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...そしてそのままほんとうに眠ってしまうところだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...青々とうち晴れた大空ばかりになりました...
豊島与志雄 「天狗笑」
...伊予(いよ)の名族河野氏の裔(すえ)が加藤嘉明(かとうよしあき)に仕え...
服部之総 「加波山」
...」「ほんとうかい...
牧野信一 「村のストア派」
...「これではとうていこの河を堰止めることはむずかしい」と独り言をしながら立去ろうとしました...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...」とうす気味のわるい声を出して清作をおどさうとしました...
宮沢賢治 「かしはばやしの夜」
...又受信者霞亭の東徙(とうし)の時を推定しようと試みた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...とうてい望みはない...
山本周五郎 「風流太平記」
...もっともっと高潮した意義を含む存在の理由……人間の内的生活に対して何等かの深い関係を持っているもののように思われてならぬ……そうして又見れば見る程不思議な恰好……恐ろしく神秘的なもののような……同時に又恐ろしく無意義なるもののような……」こうしてとうとう要領を得ずじまいに終られる方が多いであろうと考えられます...
夢野久作 「鼻の表現」
...前を見てあるけッ」夕方にせまった市の雑沓(ざっとう)のなかで...
吉川英治 「新書太閤記」
...手に籐(とう)のムチを携(たずさ)えていたが...
吉川英治 「新・水滸伝」
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