...またてくてくと歩き出しましたが...
芥川龍之介 「竜」
...てくてく歩いてるのが面白いですもの...
石川啄木 「道」
...てくてくと急いだ...
海野十三 「火星兵団」
...暗闇のなかをてくてくと歩きだすのでした...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...朴齒の下駄でてくてく...
小穴隆一 「二つの繪」
...檀家の者はてくてく歩きで...
薄田泣菫 「茶話」
...彼は愛宕下から休まずにてくてく歩いて来たことを考えだした...
田中貢太郎 「雑木林の中」
...てくてくと歩いて町へはいって行った...
田山花袋 「田舎教師」
...てくてくと出かけて行く...
田山花袋 「田舎教師」
...うねうねとまがりながらつづく岬の山道をてくてく歩いたりせねばならない...
壺井栄 「二十四の瞳」
...大石先生の自転車いらい、女の自転車もようやくはやりだして、今ではもう珍(めず)らしくはなかったが、それだけに走りさった産婆さんの自転車を見て、毎日朝早く起きて、てくてく、町まで歩いて仕事にゆく父親にも、自転車があれば、どれほど助かるかと、ふと思った...
壺井栄 「二十四の瞳」
...てくてく歩く人、驢馬に乗る人、あるいは二輪馬車、四輪馬車を走らす人、いずれも、お祭り気分で浮かれながらぞろぞろ行くのでした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...てくてくと歩いて行くよりほかはなかった...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...わたしも虫眼鏡を持っててくてくあの五階まで行ってみましたが...
平林初之輔 「五階の窓」
...最後のバスに乗りおくれた僕はしようがなく橘寺をうしろにして一人でてくてく歩き出しました...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...一人の中間者の後姿がてくてく歩いてゆくのが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...自分は平泉地方は十年ほど前にてくてくひとり歩いたことがあるので今度は行を共にしなかった...
吉川英治 「随筆 新平家」
...裾を端折(はしょ)って夜露のふかい中をてくてくともう歩み出して行く...
吉川英治 「宮本武蔵」
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