...ああして年の順でてくてく坂を下りて行きますよ...
石川啄木 「道」
...これからてくてく歩くしかないのだ...
海野十三 「火星探険」
...てくてく歩いていられる...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...彼は長い石段をてくてくのぼつて寺へかよふのである...
太宰治 「陰火」
...神楽坂をてくてく歩いて...
太宰治 「正義と微笑」
...アヤに案内されて金木川に沿うて森林鉄道の軌道をてくてく歩いた...
太宰治 「津軽」
...さびしい田圃道(たんぼみち)を一人てくてくと歩いて来ると...
田山花袋 「田舎教師」
...』と弁解めいた言葉を言いながら男は窓の所へてくてくと行って...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...てくてく歩く人、驢馬に乗る人、あるいは二輪馬車、四輪馬車を走らす人、いずれも、お祭り気分で浮かれながらぞろぞろ行くのでした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...私はてくてくぶらぶらのそのそといろいろに歩き廻るのである...
永井荷風 「日和下駄」
...最後のバスに乗りおくれた僕はしようがなく橘寺をうしろにして一人でてくてく歩き出しました...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...細くて狭くて危っかしい梯子段を四階までてくてく登ったところが事務所で...
三浦環 「お蝶夫人」
...もうてくてく歩きはしなくっても好いと云って...
森鴎外 「鼠坂」
...京都府下の富豪や寺院をてくてくと歴訪(れきはう)する...
與謝野寛 「蓬生」
...てくてく歩み続けていたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...自分は平泉地方は十年ほど前にてくてくひとり歩いたことがあるので今度は行を共にしなかった...
吉川英治 「随筆 新平家」
...裾を端折(はしょ)って夜露のふかい中をてくてくともう歩み出して行く...
吉川英治 「宮本武蔵」
...先にてくてく歩いてゆく...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索