...普段以上に口調はてきぱきとしていた...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...「お前はいつも仕事はてきぱきしてるし...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...てきぱきした物云いで...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...それは、さつき別人の観があつた、てきぱきした、俊敏な医者らしい練吉から、もとの彼に逆もどりした風であつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...女中に、少ししたら女の声で電話がかかってくるかも知れぬからと頼んでおいて、私はひとり暖かい鍋(なべ)の物を食べながら、「ああいって、委(くわ)しい電報を打っておいたけれど、ちょうどいいあんばいに女が家にいるか、いないか分らない、とり分け気ばたらきのない、悠暢(ゆうちょう)な女のことであるから……もっともその、しっとりして物静かなところがあの女の好いところであるが……たとい折よく昨夜の出先きから今朝(けさ)もう家に戻(もど)ってきていたにしても、あの電報を見て、早速てきぱきと、電話口に立ってゆくようなことはあるまい...
近松秋江 「黒髪」
...てきぱきした質問の銃火は...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...てきぱきした彼女の商(あきな)いぶりを讃(ほ)めてくれた辞(ことば)が...
徳田秋声 「あらくれ」
...咲子のてきぱきしたのが...
徳田秋声 「チビの魂」
...イギリス政府とイギリス東印度會社の關係のやうにはてきぱきとゆかぬのではないか...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...そのうえてきぱきした聡明(そうめい)な娘――こういったたぐいの娘は現代のわが国ではいっこうめずらしくないが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...陳はなにかてきぱきと報告した...
豊島与志雄 「秦の出発」
...彼女はてきぱきと云ってのけた...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...言葉もてきぱきしていまして...
豊島与志雄 「霊感」
...いろいろの發見や自分の斷案をてきぱきと語り傳へた...
南部修太郎 「死の接吻」
...てきぱきとはたらきました...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...さわ子もてきぱきした性質でないことは認めるなんて――勇蔵さんはああいう機敏な男だから...
「海流」
...てきぱきした顏をしていた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...以前より元気にてきぱきやり始めた...
山本周五郎 「契りきぬ」
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