...「見(み)ますもんですか、」と故(わざ)とらしいが、つんとした、目許(めもと)の他(ほか)は、尚(な)ほ美(うつく)しい...
泉鏡太郎 「艶書」
...ぽつんとした空虚な感じがあった...
梅崎春生 「狂い凧」
...お婿さんの候補者かい? 素晴らしい美男子じゃないか」「知らない」百合子はすねたようにつんとした...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...空にはつんとした乙女(おとめ)のような冴(さ)えた美しい雲が飛んだ...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...例のつんとした膨れ面(づら)をしたが...
鈴木三重吉 「胡瓜の種」
...その良家の子弟らしいつんとした近づき難さは...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...どこかつんとした調子のある...
豊島与志雄 「阿亀」
...門番に見るような背(せ)の高いつんとしたすてきな料理女が彼の家にやってきた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...富士春のつんとした顔へ...
直木三十五 「南国太平記」
...伺(うかゞ)ひませうか」梅子は少しつんとした...
夏目漱石 「それから」
...伺いましょうか」梅子は少しつんとした...
夏目漱石 「それから」
...人家の遠いぽつんとした處だつたが...
林芙美子 「或る女」
...癪に障る傲慢さはそのつんとした表情を少しも和(やはら)げてはゐなかつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...お竜ちゃんはそういう私達には少しも気がつかないで、何んだかつまんなさそうな、つんとした、男の子のような顔つきをして、私達の前を通り過ぎていった...
堀辰雄 「幼年時代」
...きみのつんとした冷たい態度はぽいと捨てて欲しいし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...いつものようにつんとした女や...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...たん」「かあちゃんはどうした」「おしえーないよ」とお芳はつんとした...
山本周五郎 「ちゃん」
...つんとしたものだろう...
山本周五郎 「長屋天一坊」
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