...以前はどんなにつれない返事にせよ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...お供もつれないで...
鈴木三重吉 「ぶくぶく長々火の目小僧」
...語らはん人なき里に時鳥かひなかるべき聲な古しそ全く振向いても見ないやうなつれない歌だ...
田山花袋 「道綱の母」
...そんなつれないことをなさるのですか?」ドミン 「申し訳ありませんでした...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...此處に描出された世界全體がつれないのである...
寺田寅彦 「天文と俳句」
...目にはつれない仕打ちがうつる...
永井隆 「この子を残して」
...つれない一生を送らねばならぬ身の上だ...
永井隆 「この子を残して」
...おとももつれないでこうして参詣に来たというものの...
中里介山 「大菩薩峠」
...みんなつれない色を見せる...
中里介山 「大菩薩峠」
...なんてつれない道づれでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...それより猶お女のつれないということが彼には当然のことなのでそれを格別不足に思うということはなくなって居たのである...
長塚節 「太十と其犬」
...幸ひに髪がふさふさと綺麗だからこの頭蓋骨のなかに菫色の豆ランプをともしつれない恋人よこの美しい角燈(ランターン)を貴女の寝室へ贈らうと思ひます...
仲村渠 「贈物」
...お釈迦様あんまりつれないではござりませぬか!蜂の巣のやうにこわれた私の心臓の中にお釈迦様ナムアミダブツの無情を悟すのが能でもありますまいにその男ぶりで炎の様な私の胸に飛びこんで下さりませ俗世に汚れたこの女の首を死ぬ程抱き締めて下さりませ...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...二人は幼稚園の子供のやうに足並そろへて街の片隅を歩いてゐた同じやうな運命を持つた女が同じやうに瞳と瞳をみあはせて淋しく笑つたのですなにくそ!笑へ! 笑へ! 笑へ!たつた二人の女が笑つたつてつれない世間に遠慮は無用だ...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...それですが彼(あ)の時分(じぶん)の私(わたし)の地位(ちゐ)に他(ほか)の人(ひと)を置(お)いて御覽(ごらう)じろ、それは何(ど)んな諦(あきら)めのよい悟(さと)つたお方(かた)にしたところが、是非(ぜひ)此世(このよ)の中(なか)は詰(つま)らない面白(おもしろ)くないもので、隨分(ずゐぶん)とも酷(ひど)い、つれない、天道樣(てんたうさま)は是(ぜ)か非(ひ)かなどゝいふ事(こと)が、私(わたし)の生意氣(なまいき)の心(こゝろ)からばかりでは有(あり)ますまい、必(かなら)ず、屹度(きつと)、何方(どなた)のお口(くち)からも洩(も)れずには居(を)りますまい、私(わたし)は自分(じぶん)に少(すこ)しも惡(わる)い事(こと)は無(な)い、間違(まちが)つた事(こと)はして居(ゐ)ないと極(き)めて居(を)りましたから、すべての衝突(しようとつ)を旦那(だんな)さまのお心(こゝろ)一(ひと)つから起(おこ)る事(こと)として仕舞(しま)つて、遮二無二(しやにむに)旦那(だんな)さまを恨(うら)みました、又(また)斯(か)ういふ旦那(だんな)さまを態(わざ)と見(み)たてゝ私(わたし)の一生(いつしやう)を苦(くる)しませて下(くだ)さるかと思(おも)ふと實家(じつか)の親(おや)、まあ親(おや)です、それは恩(おん)のある伯父樣(をぢさま)ですけれども其人(そのひと)の事(こと)も恨(うら)めしいと思(おも)ひまするし、第一(だいいち)犯(をか)した罪(つみ)も無(な)い私(わたし)、人(ひと)の言(い)ふなり温順(おとな)しう嫁入(よめい)つて來(き)た私(わたし)を、自然(しぜん)と此樣(こん)な運(うん)に拵(こしら)へて置(お)いて、盲者(めくら)を谷(たに)へ擠(つきおと)すやうな事(こと)を遊(あそ)ばす、神樣(かみさま)といふのですか何(なん)ですか、其方(そのかた)が實(じつ)に恨(うら)めしい、だから此世(このよ)は厭(いや)なものと斯(か)う極(き)めました...
樋口一葉 「この子」
...つれない恋人を恨むように...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...つれないぞよ重治...
吉川英治 「黒田如水」
...つれない顔も見せたろうが...
吉川英治 「新・水滸伝」
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