...一点の飛行機をゑがく・見あぐればまうへ飛行機の空・けふのべんとうは橋の下にて旅の法衣で蠅めがつるむ刈田の青草ぐい/\伸びろ・大石小石かれ/″\の水となりもぎのこされた柿の実のいよ/\赤く早く寝たが...
種田山頭火 「行乞記」
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種田山頭火 「草木塔」
...赤城山の雪流れ出でかなづる如くこの古き町に走り出づひとびとはその四つ辻に集まり哀しげに犬のつるむを眺め居たりひるさがり床屋の庭に石竹の花咲きて我はいつもの如く本町裏(ほんまちうら)の河岸(かし)を行くうなだれて歩むわが背後(うしろ)にかすかなる市人(いちびと)のささやききこえ人なき電車はがたこんと狹き街を走り行けり我が故郷(ふるさと)の前橋...
萩原朔太郎 「ふるさと」
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