...つやのある毛よりも細い金属線らしいものがひとつかみほど...
海野十三 「金属人間」
...びろうどのようなつやのある...
鈴木三重吉 「岡の家」
...あのねっとりとしたつやのある汁がいかに陰翳に富み...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...つやのある玉肌の生地(きじ)が一と際透き徹るように輝いて居る...
谷崎潤一郎 「少年」
...それはほんとに粒の揃(そろ)った非常につやのある綺麗な歯列だったのです...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...宝石で作ったような真紅のつぼみとビロードのようにつやのある緑の葉とを...
寺田寅彦 「病室の花」
...つまびきの三弦の音がして「夜の雨もしや来るかと」とつやのある低い声でうたう...
寺田寅彦 「竜舌蘭」
...飯は寝てる飯より、立ってる飯、つやのある飯、穴ぼこのある飯はきらい...
林芙美子 「朝御飯」
...ねずみ色のつやのある生地でつくった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...もう夕方の香りの有りそうなもやがかなり下りて川で洗われてしっとりとつやのある背の馬が思うままにのびた草を喰べながら小馬を後につれながら同じ池のふちを歩いて居た...
宮本百合子 「グースベリーの熟れる頃」
...私たちにもたらされたこの深みのある、つやのある、みのりこそ、収穫のほめ歌でなくて何でしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...粥がつやのある乳色の趣きをもって...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...いわゆる紡績の糸で織ったつやのある木綿ばかりが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...清らかでつやのある...
山本周五郎 「山彦乙女」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??