...艶々(つやつや)と水をかぶっている黒馬の毛並(けなみ)を眺めていた...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...湯に暖められて艶々(つやつや)と上気した肌...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...つやつやしい血色してなさる...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...この辺の皮膚がつやつやして来ましたね...
外村繁 「日を愛しむ」
...つやつやした鉛色の顔をした終身徒刑囚の一人の若者は...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...まっ黒な毛並みがつやつやしてるから...
豊島与志雄 「天下一の馬」
...つやつやしたのが隔壁のなかにしつくりとくひあつてゐる...
中勘助 「銀の匙」
...髷(まげ)ばかりを古風につやつやと光らしている...
夏目漱石 「虞美人草」
...数千万年の風湿のために研磨されて艶々(つやつや)とした滑肌(なめはだ)になり...
久生十蘭 「地底獣国」
...髪が烏の濡羽色につやつやと光っている...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...」「羽二重餅みたいにつやつやしてらあ...
北條民雄 「盂蘭盆」
...つやつやしていて...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...眉も黒く、目は細く鋭く、ぶ厚い唇も、つやつやして、でっぷりと肉づいて、憎らしいまでの壮々(わかわか)しさが手足の先まで溢れているような老人だ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...」娘はらんぷの顔からそのつやつやした顔を父親の方へ向けた...
室生犀星 「みずうみ」
...毛なみはつやつやしていて...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...……五十歳を越えたとは思えぬつやつやしい顔である...
山本周五郎 「新潮記」
...つやつやしい直線の大廊下をつきあたると...
吉川英治 「私本太平記」
...むかしからつやつやと赤みがかった光頭の持主だったが...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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