...鼻をつまむ眞似をして顏をしかめた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...幸太郎は咽喉もとにはみ出たコブをつまむようにしながら...
梅崎春生 「狂い凧」
...今は鼻つまむもあり...
大町桂月 「金華山」
...紙の包みを指でつまむと...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...鼻の頭をつまむとか...
谷崎潤一郎 「幇間」
...指でつまむとその帽子がそのままですぽりと脱け落ちた...
寺田寅彦 「球根」
...○箸にて煮豆をつまむ早業と足駄はいて坂を上る芸当は外国人のまねがたき処...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...「そこまで行こうとは思わなかった」と迷亭が自分の鼻の頭をちょいとつまむ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...やきするめや餡(あん)つぼなどをつまむのが癖(くせ)になっていました...
新美南吉 「牛をつないだ椿の木」
...それをかいつまむと――お通の父は岡山の表具師幸吉で...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...屋台のものをつまむので...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...肴をつまむちうことは何も恥かしいこんでねえだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...南ずしで又七八つつまむ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...三時半に出て、眼科へ寄り、節米時間中でもすしは食へるとのことなので、栄ずしへ寄り、数個つまむ、外米のボソ/\ずし、食へたものではない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...決して鼻をつまむやうな真似をしなかつた...
牧野信一 「毒気」
...それがだんだんと腐って路を通る者が鼻をつまむ程臭かったけれども...
柳田國男 「日本の伝説」
...或(あ)る連中は鼻をつまむ...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...わがせこに見せむと念ひし梅の花それとも見えず雪のふれればあすよりは若菜つまむとしめし野に昨日も今日も雪はふりつつ (以上二首...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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