...幸太郎は咽喉もとにはみ出たコブをつまむようにしながら...
梅崎春生 「狂い凧」
...これはたいへんな事実を知らせてきているぞ」帆村は頤(あご)をつまむ...
海野十三 「宇宙戦隊」
...肝心なことばや肝要なしぐさをかいつまむようにして...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「下婢(おなごし)をつまむのは...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...「そこまで行こうとは思わなかった」と迷亭が自分の鼻の頭をちょいとつまむ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...屋台のものをつまむので...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...すしやですしをつまむ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...千成ですしをつまむ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...三時半に出て、眼科へ寄り、節米時間中でもすしは食へるとのことなので、栄ずしへ寄り、数個つまむ、外米のボソ/\ずし、食へたものではない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...さう云ひながら仰山に顔を顰めて鼻をつまむ真似をした...
牧野信一 「蝉」
...それとなく耳をつまむと...
牧野信一 「ラガド大学参観記」
...まるでつまむ事は出来ないじゃないか...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...(つまむ)すると...
森本薫 「華々しき一族」
...臭くて鼻をつまむようだが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...虫でもつまむように引っとらえた時である...
吉川英治 「神州天馬侠」
...そっとつまむんだぜ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...あの厚ぼったい唇(くちびる)でそれをつまむことができない...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...わがせこに見せむと念ひし梅の花それとも見えず雪のふれればあすよりは若菜つまむとしめし野に昨日も今日も雪はふりつつ (以上二首...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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