...電車賃やその外のつましい入用(いりよう)を引くと...
鈴木三重吉 「桑の実」
...つつましい小さい声が聞えた...
太宰治 「乞食学生」
...近寄って行けば逃げ去るのだ」これはメリメのつつましい述懐ではなかったか...
太宰治 「猿面冠者」
...つつましい家庭にこそ仕合せがありますよ...
太宰治 「弱者の糧」
...家人のつつましい焔(ほのお)...
太宰治 「創生記」
...つつましい保養の町として出発し直してゐるに違ひないと思はれる...
太宰治 「津軽」
...こんな雄渾な風景の中にこんなつつましい生活があったのか...
外村繁 「澪標」
...ごくつつましい哀(あわ)れなものだった...
ロマン・ローラン 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...態度はつつましいが...
豊島与志雄 「母親」
...つつましい人柄についてである...
野村胡堂 「胡堂百話」
...実に美しくつつましい食慾(しょくよく)である...
林芙美子 「魚の序文」
...つつましい花を咲かせる優しげな岩隙も...
久生十蘭 「海豹島」
...姉などと一しょにつつましい朝夕を過ごしていた...
堀辰雄 「姨捨」
...なんとも言いようない深(ふか)いつつましいためいきの音ばかりきこえました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...つましい性格、いい意味で、つましいこと...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...つつましいヤンとゴオドとのロマンスが...
山本周五郎 「青べか日記」
...貧しくつましい暮しをしている者には...
山本周五郎 「日本婦道記」
...嬰(あか)ンぼみたいなんだろう」母親に叱られてばかりいるつつましい娘は...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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