...パストゥールはつつましい言葉をもって...
石原純 「ルイ・パストゥール」
...われわれは彼らに穏やかなつつましい幸福を授けてやる...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...こんな雄渾な風景の中にこんなつつましい生活があったのか...
外村繁 「澪標」
...愚なまでにつつましい...
外村繁 「夢幻泡影」
...恐らくは心こめた而もつつましい料理が整えられていることだろう...
豊島与志雄 「待つ者」
...決して座布団の上に坐られなかったようなつつましい心使いの方であったそうである...
中谷宇吉郎 「牧野伸顕伯の思い出」
...つつましい恋心を托(たく)した...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...今の主人が一代に拵(こさ)えたのか」「先代まではつましい藁屋(わらや)に住んでいたんだそうで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...つつましい朗(ほが)らかな恋愛だったら...
林芙美子 「恋愛の微醺」
...もう三十年ちかく日本に住んでいるつつましい老雅儒で...
久生十蘭 「黄泉から」
...姉などと一しょにつつましい朝夕を過ごしていた...
堀辰雄 「姨捨」
...鉄柵を繞(めぐ)らした大きな記念碑の隣りに浅田家のつつましい墓があった...
松本泰 「秘められたる挿話」
...そのくらいのつつましいうれしいことは...
「朝の風」
...そうした階級の人がどう思ったかということさえもつつましいこの場合に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...単純素朴なつつましい生活を礼賛するこの章の主旨にふさわしい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それらはつつましい隠れた美であるからだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いま二人きりであの貧しい部屋のつつましい食膳に向かっているじぶんだ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...時間のないつましい生活を続けて来たのだ...
山本周五郎 「柳橋物語」
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