...つつましい生活人を描くに当って...
太宰治 「帰去来」
...二枚折のひくい屏風でもつてそのつつましい寢所をかこつたのである...
太宰治 「道化の華」
...つつましい市井人の家をつくる...
太宰治 「春の盗賊」
...つつましい歓びを感じるようになった...
外村繁 「澪標」
...俺はつつましい孤独者だった...
豊島与志雄 「自由人」
...つつましい孤独でさえも...
豊島与志雄 「自由人」
...つましい食事をしている時分には...
豊島与志雄 「白日夢」
...ガード下の小さな中華料理でつつましい夕食をし...
久生十蘭 「あなたも私も」
...そういうつつましい野の花を抱き...
久生十蘭 「ハムレット」
...住居はつつましい平屋づくりで...
シャルル・ゲラン Charles Guerin 堀辰雄訳 「ジャム、君の家は」
...鉄柵を繞(めぐ)らした大きな記念碑の隣りに浅田家のつつましい墓があった...
松本泰 「秘められたる挿話」
...朝夕の風は相当軒端に強く吹いて折々根太(ねだ)をも軋ますばかりだがつつましい屋のむねにはいつからか常磐木(ときわぎ)色の小旗が一つ立っていて荒っぽく揉まれながらも何やら嬉々と季節の太陽にへんぽんたるは何故だろう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そこにはつつましい落魄(らくはく)と...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...素朴なつつましい生活の音...
山本周五郎 「おれの女房」
...尋常でつつましいのと...
山本周五郎 「竹柏記」
...……つましいというよりも寧(むし)ろ吝嗇(りんしょく)にちかい変り方である...
山本周五郎 「日本婦道記」
...時間のないつましい生活を続けて来たのだ...
山本周五郎 「柳橋物語」
...温かくつつましい暮しができたかもしれない...
山本周五郎 「山彦乙女」
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