...花のうちはあんなにつつましいが...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...ちょうどあなたにむくくらいのつつましい方法を教えましょう...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...つつましい誇りとしあるいはむしろ最大の楽しみとしていたものらしい...
寺田寅彦 「糸車」
...私は女中達のつつましい羞恥を感じる...
外村繁 「澪標」
...ごくつつましい哀(あわ)れなものだった...
ロマン・ローラン 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...つましい食事をしている時分には...
豊島与志雄 「白日夢」
...階下の室だけでつましい暮しをしておりました...
豊島与志雄 「花子の陳述」
...つつましい人柄についてである...
野村胡堂 「胡堂百話」
...門構えのつつましい一軒の貸家が眼にはいった...
林芙美子 「貸家探し」
...何彼につけて早苗は勘定高くてつましい性質であつた...
林芙美子 「風媒」
...食卓につましい食事が用意してあったので...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...そのくらいのつつましいうれしいことは...
「朝の風」
...せまいながらも楽しいわが家と歌われたそのつつましい安心のよりどころを失って...
宮本百合子 「明日をつくる力」
...まじめなつつましい心のすべての若い人々は...
宮本百合子 「結婚論の性格」
...今迄自分が訪ねて行つた女たちが全部と言つてよい位に貧しくつつましい生活をしていたのが...
三好十郎 「肌の匂い」
...大姫君がまたつつましいふうで自身で言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...単純素朴なつつましい生活を礼賛するこの章の主旨にふさわしい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それらはつつましい隠れた美であるからだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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