...お前は紅い羊皮をきたつつましい召使だ...
大手拓次 「藍色の蟇」
...つつましい幸福...
太宰治 「人間失格」
...つつましい一般市井人(しせいじん)の家を営み...
太宰治 「春の盗賊」
...つつましい一日だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...ただ科学の野辺に漂浪して名もない一輪の花を摘んではそのつつましい花冠の中に秘められた喜びを味わうために生涯を徒費しても惜しいと思わないような「遊蕩児(ゆうとうじ)」のために...
寺田寅彦 「科学に志す人へ」
...私は女中達のつつましい羞恥を感じる...
外村繁 「澪標」
...俺はつつましい孤独者だった...
豊島与志雄 「自由人」
...つつましい床の間...
直木三十五 「南国太平記」
...澄んだそのつつましい光に向かって...
永井隆 「長崎の鐘」
...内情はかくの如くつつましいものである...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
......
野口雨情 「朝おき雀」
...実に美しくつつましい食慾(しょくよく)である...
林芙美子 「魚の序文」
...僕らはそれを見ているのだ、愛らしい、つつましい、幾つかの影の動きを...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...もう三十年ちかく日本に住んでいるつつましい老雅儒で...
久生十蘭 「黄泉から」
...食卓につましい食事が用意してあったので...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...あの当時つつましい歌となった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...そのつつましいたのしさをうちこわすものは何だろうか...
宮本百合子 「石を投ぐるもの」
...つつましい永久の信者である...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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