...くねくねした九十九折(つづらおり)をあちらへ繞(めぐ)り...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...坦々(たんたん)砥(と)の如き何間(げん)幅(はば)の大通路を行く時も二葉亭は木の根岩角(いわかど)の凸凹(でこぼこ)した羊腸折(つづらおり)や...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...よく九十九折(つづらおり)などと形容するが...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...古蚊帳(ふるがや)の月おもしろく寝まりけり大正十五年六月今一つ奥なる滝に九十九折(つづらおり)大正十五年七月十二日 発行所例会...
高浜虚子 「五百句」
...つづらおりの嶮岨(けんそ)な山道を...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...千ヶ滝から峰の茶屋への九十九折(つづらおり)の坂道の両脇の崖を見ると...
寺田寅彦 「浅間山麓より」
...熱海へ下る九十九折(つづらおり)のピンヘッド曲路では車体の傾く度に乗合の村嬢の一団からけたたましい嬌声が爆発した...
寺田寅彦 「箱根熱海バス紀行」
...見上げるところの九十九折(つづらおり)の山路から徐(おもむ)ろに下りて来るのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...暗いけわしい九折(つづらおり)の岩岨(いわそば)道で一日のうちに一人の旅人に出逢えばいいほう...
久生十蘭 「奥の海」
...パガナグリア山の裾(すそ)に纒繞(てんじょう)する九折(つづらおり)の道を...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...九十九折(つづらおり)だった...
正岡容 「小説 圓朝」
...羊腸(つづらおり)ありともしらで人のせに負(おわ)れて秋の山ふみをしつこれも頭重脚軽なり...
正岡子規 「曙覧の歌」
...遂につづらおりなる山道に入りぬ...
森鴎外 「みちの記」
...九十九折(つづらおり)の岩角に腰かけていた...
吉川英治 「剣難女難」
...七九十九折(つづらおり)の一筋道...
吉川英治 「剣難女難」
...ほとんどが峠や九十九折(つづらおり)の山旅にござりまする...
吉川英治 「私本太平記」
...九十九折(つづらおり)になったその急坂を小走りに走り降ると...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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