...「これですか? これは――」廉州先生はまた口を噤(つぐ)みました...
芥川龍之介 「秋山図」
...」客はちょいと口を噤(つぐ)むと...
芥川龍之介 「捨児」
...つぐみとしじゅうからとが枯枝をわたってしめやかなささ啼(な)きを伝えはじめた...
有島武郎 「カインの末裔」
...離(さか)りたる夢も通はぬ遠(とほ)つぐに...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...人をかつぐ気だったのか? しかし...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...口をかたくつぐんでいた...
海野十三 「少年探偵長」
...アトラスのように地球を肩にかつぐつもりで――わたしは彼がそのためにどんな報酬をえたか聞いたことがないが――そして...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...この写真では髪のせえで私より三つぐらい若うに見えてますけど...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...しかし口をつぐんで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「ああなるほど! こんなふうにあなたのすぐそばに私を泊めるのですな!」彼はふと口をつぐんで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それではつぐないがつかないのでした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...新しいバトンを受けつぐべき課題を提出すると云うべきであろう...
中井正一 「生きている空間」
...鶫(つぐみ)の餌をあさりながら空庭に散り積った落葉をがさりがさりと踏み歩む音の寂しさに至っては...
永井荷風 「写況雑記」
...別れの言葉のひとつぐらいは言うであろう...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...赤沢事嗣(あかざわことつぐ)……これが金毛九尾の古狐で...
夢野久作 「爆弾太平記」
...またあの口重そうなことばをつぐのでした...
吉川英治 「江戸三国志」
...と宿の主婦(おかみ)は周章(うろた)へて炭を火鉢につぐ...
若山牧水 「一家」
...ピサロはバルボアにつぐ有力者としてこの衆の中にいたのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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