...唖(おし)のように口をつぐんで...
芥川龍之介 「忠義」
...そうして大多数の人はみんなをとなしく口をつぐみ手をつかねて何でも賛成してゐさへすればいゝと云ふ態度だ...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一五年五月号)」
...四つぐらいの時でした...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...現内閣のバリバリで時めいてる仙石貢(せんごくみつぐ)の親戚(しんせき)である...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...大臣の頭の一つぐらい取換え次官の一つ位では...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...その外(ほか)更に古いところでは大台ヶ原の山中にある五鬼継(ごきつぐ)の部落...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...マリーナ (コップに茶をつぐ)お一ついかが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...周平の前にある杯を一つぐっと干したが...
豊島与志雄 「反抗」
...」フリードリヒは、口をつぐんだ...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...銃口(つつぐち)を見て何の辺を覗っているか――」「あはははは」土方は...
直木三十五 「近藤勇と科学」
...盜賊を一杯かつぐ氣で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...カレーの匂いがぐつぐつ泡をふいていた...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...つぐの年、春暖漸く催うして鳥の声いとうらゝかに聞えしある日病の窓を開きて端近くにじり出で読書に労(つか)れたる目を遊ばすに、いき/\たる草木の生気は手のひら程の中にも動きて、まだ薄寒き風のひや/\と病衣の隙を侵すもいと心地よく覚ゆ...
正岡子規 「小園の記」
...これは辰弥の金だよって」辰弥はちょっと口をつぐみ...
山本周五郎 「季節のない街」
...万三郎はあっと口をつぐんだ...
山本周五郎 「風流太平記」
...右から四枚目の名を……」と云いかけて千浪はにわかに口をつぐみ...
吉川英治 「剣難女難」
...口をつぐみこんでしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
...三好秀次(みよしひでつぐ)の家来...
吉川英治 「新書太閤記」
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