...ついでに、旅行中彼女の集めているものを列挙すると、第一に、方々の郷土服を着けた人形...
谷譲次 「踊る地平線」
...ポストまで出かけたついでに...
種田山頭火 「其中日記」
...すぐ隣家(となり)へでも行くようにして会いに来た足ついでに...
近松秋江 「狂乱」
...ある朝子供等の学校へ行った留守に庭へ下りた何かのついでに...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...私は喜びついでにホルボーンで一緒に昼食でも摂ろうと誘い...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...ついでに言うが、かく子供を放棄することは、昔の王政によっても決して救済しようとはされなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...男色を商(あきな)うやからに似ていると言われたついでに...
中里介山 「大菩薩峠」
...井深はそのついでに額の裏を開けて見た...
夏目漱石 「永日小品」
...目的は外套(がいとう)を貰いに来たんです」「じゃ外套を貰いに来たついでに...
夏目漱石 「明暗」
...善事の背後にも敵があるついでに加えて述べたきことは...
新渡戸稲造 「自警録」
...ついでに言つておくがマルクス主義文学といふものは既に存在するものである...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...ついでに「エンタツ・アチャコの忍術道中記」を見る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...何かの話ついでに...
宮本百合子 「雨滴」
...手ついでにこんな物を拵えて来たよ」自分もそこへ坐りながら...
山本周五郎 「柳橋物語」
...ついでに、主要驛毎の擴聲器などにも、たまげて、日本人の聽覺や自律神經の、にぶさ、圖ウ圖しさ、に例外なくあきれてゐるやうだ...
吉川英治 「折々の記」
...わしがお前を助けて上げたことを、恩としてくれるなら、逃げるついでに、このお嬢(じょう)さまを連れて、ここから十里ほど北へ向った所の河べりに陣している県軍の隊まで、届けて上げてくれぬか...
吉川英治 「三国志」
...三常と少しも変りのない十内であったが、帰るとすぐ、「於丹(おたん)、茶漬をくりゃれ」と、午(ひる)の食事を求め、「ついでに、弁当をふたつ、調(ととの)えておけ」と、いいつけた...
吉川英治 「日本名婦伝」
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