...來たついでにそこまで行き付くと...
岩野泡鳴 「鹽原日記」
...よもやまのお話のついでに...
太宰治 「右大臣実朝」
...ついでに佐渡へも行ってみたが...
太宰治 「帰去来」
...ついでに様子を伺って来て下さいと云われましたので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...其ついでに、蒸(ふ)かし立ての甘藷(さつまいも)を二本鶴子に呉(く)れた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...『なんという無造作なこったろう』とわたしは何かのついでにこう考えた...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...ついでに言うが、この起重機は、昔はオルグイュ(傲慢(ごうまん))と言われたもので、パリーの市場の近くのモントルグイュ街は、それから由来した名前である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ついでに左の方を見ながら「こっちがシキだよ...
夏目漱石 「坑夫」
...千代ちゃんもついでに結(い)って御貰いなときっと勧めるところであった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...ほんの座興ですから聴いて下さい」「是非伺がいましょう」「寒月君もついでに聞き給え」「ついででなくても聴きますよ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ついでに警部を待った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...ついでに僕の小説を罵倒した...
牧野信一 「予の恋愛観」
...ついでにいわく、支那で野猪を画いた古い例は、『晋書(しんじょ)』に、(とう)氏の妻病篤く、医巫(ふ)手をこまぬき尽しても及ばず、韓支筮(ぜい)して野猪を画かせ、臥室の屏風(びょうぶ)に貼らしめて(い)えたそうだ...
南方熊楠 「十二支考」
...みんな気の毒かね? 気の毒ついでに...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...(a)いや恥ずかしついでに何もかも隠さず申し上げるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...このついでに一言したいのは軽井沢と田代(たしろ)という地名との関係である...
柳田國男 「地名の研究」
...そのついでに、足下の棚の低い瓶の中に眠っている赤ん坊が、額(ひたい)の中央から鼻の下まで切り割られた痕(あと)を、太い麻糸でブツブツに縫い合わせられたまま、奇妙な泣き笑いみたような表情を凝固させているのを見返りながら、ソロソロと入口の扉(ドア)の前に引返(ひっかえ)した...
夢野久作 「一足お先に」
...おぬしが下るついでに...
吉川英治 「平の将門」
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