...ついでに医者もつれてくるんだよ...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...神経が疲れているようだから――」従妹を玄関に送り出したそのついでに薬局へ入ってみたが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...よもやまのお話のついでに...
太宰治 「右大臣実朝」
...金内殿もお手柄ついでにその人魚とやらを...
太宰治 「新釈諸国噺」
...男達へお酌をするついでにお銚子(ちょうし)を幸子の方へ向けた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そのついでに親爺を殺すなんてはずはない...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...日光参詣をついでに...
中里介山 「大菩薩峠」
...散歩に出たついでに...
夏目漱石 「こころ」
...ビールもついでに持ってくるんだ...
夏目漱石 「二百十日」
...御三はその平常より赤き頬をますます赤くして洗湯から帰ったついでに...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ついでに提燈(ちょうちん)がわりにそのランプをともして...
新美南吉 「おじいさんのランプ」
...散歩のついでによくこの前を通りかかると...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...牛肉のついでに僕は牛肉の味噌吸物(みそすいもの)を拵えたから差上げよう...
村井弦斎 「食道楽」
...弁(べん)の少将が話のついでに源氏からそんなことがあるかと聞かれたことを言い出した時に大臣は笑って言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...何かのついでに死んでくれればよいとまで...
室生犀星 「童子」
...このついでに話しておきたい...
柳田國男 「地名の研究」
...私は土地の警察署長が見えたついでに訊いてみた...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...わしがお前を助けて上げたことを、恩としてくれるなら、逃げるついでに、このお嬢(じょう)さまを連れて、ここから十里ほど北へ向った所の河べりに陣している県軍の隊まで、届けて上げてくれぬか...
吉川英治 「三国志」
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