...跛(ちんば)を引きながら空地の上を往来していた...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...西空から墜ちんばかりだった...
海野十三 「くろがね天狗」
...片ちんばの下駄(げた)をはいて出て途中で気がついて...
太宰治 「新釈諸国噺」
...なおこまる」「ちんばになんぞ...
壺井栄 「二十四の瞳」
...若い身空(みそら)で、ちんばじゃ、なおっても、かようにこまるじゃろな」こんなふうに女先生の噂(うわさ)をした...
壺井栄 「二十四の瞳」
...眼が右と左とちんばだったり...
豊島与志雄 「慾」
...したがって馬は一寸がた跛(ちんば)を引いて車体を前へ運んで行く訳になる...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...平生跛(ちんば)で充分に足を組む事ができないのを憤(いきどお)って...
夏目漱石 「門」
...これは下駄と草履を片跛(かたちんば)に穿いて追いかけます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...跛者(ちんば)やしわん棒や...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...履物(はきもの)も片跛(かたちんば)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...下駄を片跛(かたちんば)に穿(は)いて本郷丸山から飛んで來たのさ」「なアーンだ」「それを身投げにしたところが俺の作だ」平次は面白さうでさへありました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ふきだしたくなるような跛(ちんば)の痩せ馬の平和な交渉をながめているときくらいたのしいことはない...
久生十蘭 「キャラコさん」
...摺り切れている片ちんばの下駄や...
山之口貘 「野宿」
...ちんばだとみて気をゆるしていた義一は...
山本周五郎 「さぶ」
...この唖女(おしやん)はモトこの裏山の跛爺(ちんばじい)の娘で...
夢野久作 「笑う唖女」
...馬からおちんばかりにぎょうてんしたが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...まぬけめッ」ちんばを引きながら起ちあがった被害者は...
吉川英治 「新書太閤記」
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