...木立(こだち)の隙間から倉の白壁がちらちら見える...
伊藤左千夫 「春の潮」
...アッ、ちらちら見える...
江戸川乱歩 「影男」
...遠くから私のほうをちらちら見ては何やら囁(ささや)き合い...
太宰治 「千代女」
...窓の外へだれかが来て窺くのがちらちら見える...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「嬰寧」
...遠くの方にテューダー朝様式の煙突の数々そびえ立つくすんだ古屋敷がちらちら見えたが...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...二つ三つの鬼火――暗い晩に通例そこにちらちら見えるような――の外...
小泉八雲 Lafcadio Hearn 戸川明三訳 「耳無芳一の話」
...その灯影にちらちら見える人々の姿の見えなくなるまで...
徳田秋声 「足迹」
...生籬(いけがき)の間より衣の影ちらちら見えて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...すかして見ると明け放ちたる座敷の灯(ひ)さえちらちら見える...
夏目漱石 「一夜」
...やはり明るい室内の光景をちらちら見た...
夏目漱石 「明暗」
...尾田の方へ横貌(よこがお)をちらちら見せながら...
北條民雄 「いのちの初夜」
...少人数の西洋人の姿が窓ごしにちらちら見える...
堀辰雄 「美しい村」
...ちらちら見えたからだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...ハイジはちら見して怒り...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...でもちらちら見られているのに気づき...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...ほかのやつらのほうをちらちら見てばかりいるだろう...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...ときどき妻のいる小部屋のほうをちらちら見やりながら...
山本周五郎 「雨あがる」
...内には女たちの姿がちらちら見える...
吉川英治 「新・水滸伝」
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