...この新(あたら)しくやって来(き)た者(もの)をちらっと見(み)ると...
ハンス・クリスチャン・アンデルゼン Hans Christian Andersen 菊池寛訳 「醜い家鴨の子」
...ちらっと、その人の肩が見えました...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...ちらっとその顔を見る...
田中貢太郎 「涼亭」
...その顔をちらっと見た...
直木三十五 「南国太平記」
...眼を閉じていたのが、腕を解いて、眼を開くと「有村」二人は、ちらっと、眼で、語り合うと、すぐ、艪(ろ)をとって、艪臍(ろべそ)へ落した...
直木三十五 「南国太平記」
...深雪は、ちらっと、赤くなったが、心の中で(何んという失礼な――)と、憤った...
直木三十五 「南国太平記」
...「吉之助」「はっ」西郷は、ちらっと、斉彬の顔を見ると、すぐ、又、頭を下げた...
直木三十五 「南国太平記」
...久光は、母お由羅、将曹、平などの企みを、信じてはいないし、牧仲太郎の呪咀などを、考えの中へ入れても居なかったが、今朝、機嫌のよかった斉彬が、その夕、危くなったということに対し――それが、瞭乎(はっきり)とした病ならば、とにかく、三人の医者にも、不明な、熱病であるだけに(もしか、呪いが――)と、ちらっと、そうした影が、頭の中へさすと同時に(そんな、迷いごとを――)と、打消しながらも、兄の心事を余りにも知らぬ母に対し、家老に対し、制しきれない憤りを感じてきた...
直木三十五 「南国太平記」
...彼は懐中時計をとりだして、ちらっと読んだ...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...一遍だけちらっと私のいる方をふり向いたが...
堀辰雄 「幼年時代」
...私はときどきちらっと横目で見ていた...
堀辰雄 「幼年時代」
...電灯で照らされた大広間をちらっと見れば...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...ラルフをちらっと見たが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...このおはなしは結局(けっきょく)学者(がくしゃ)のアラムハラドがある日自分の塾(じゅく)でまたある日山の雨の中でちらっと感(かん)じた不思議(ふしぎ)な着物(きもの)についてであります...
宮沢賢治 「学者アラムハラドの見た着物」
...ちらっと窓(まど)のそとを過(す)ぎ...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...工芸(こうげい)学校の先生はちらっとそれを見ましたが知らないふりをしておりました...
宮沢賢治 「紫紺染について」
...* さきに(五六六頁)ちらっとその姿を見せた貴婦人...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...さっき飯を炊いてるときもちらっとしやがった...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
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