...もう私(わたくし)の眼(め)には蝶々(ちょうちょう)のような羽翼(はね)をつけた...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...少(すこし)ばかりの推測の上に蝶々(ちょうちょう)し喃々(なんなん)する...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...われわれと天の星とのあいだに何の隔てるものもなくすごすとしたら善いだろうに――もし詩人が屋根の下でそんなに喋々(ちょうちょう)し...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...そうして京都言葉で喋々(ちょうちょう)と喋り立てる老若男女に伍して一服の抹茶をすするのであった...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...あらゆる思索・議論・喋々喃々(ちょうちょうなんなん)・暴飲・天才・奇行・変物――牡蠣(かき)の屋台店と鋪道をうずめる椅子の海と...
谷譲次 「踊る地平線」
...今日においてそのいかほど隆盛なるかを喋々(ちょうちょう)するはほとんど無益の言ならん...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...あるいはその地方の重なる権者となりたることは吾人が喋々(ちょうちょう)をまたずして識者の知るところならん...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...わが晩餐の膳をして常に詩趣俳味に富ましめたる敢て喋々(ちょうちょう)の弁を要せず...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...海水浴の利益を喋々(ちょうちょう)して大発明のように考えるのである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...そこでちょうちょうたちはたいへんよろこんで夜おそくまで遊びました...
新美南吉 「木の祭り」
...ほかに「蝶々(ちょうちょう)」と呼ばれる二十一番目の練習曲...
野村胡堂 「楽聖物語」
...まるで薔薇色の蝶々(ちょうちょう)のように...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...『なんぽーゆーちょうちょう...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...余が喋々(ちょうちょう)の議論をもやめ...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...俗界に喋々(ちょうちょう)する規則取締等こそ真に学思を妨るの害物なりと知るべし...
福澤諭吉 「人生の楽事」
...そもそもその花柳の談を喋々喃々(ちょうちょうなんなん)するは...
福沢諭吉 「日本男子論」
...春のちょうちょうのように見えただけであった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...赤くなって舞いあがる灰の蝶々(ちょうちょう)へひとみを吊り上げました...
吉川英治 「江戸三国志」
便利!手書き漢字入力検索