...私は俄(にわか)にだんまりになった...
伊波普猷 「私の子供時分」
...「そんな事なら何も私にだんまりで...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...わたしはだんまりのほら貝のうちにかくれる...
大手拓次 「藍色の蟇」
...本因坊はどツちかと言ふとだんまりでむつつり屋...
関根金次郎 「本因坊と私」
...暫時(しばし)沈黙(だんまり)...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...帯同した庸太郎と一人の青年と並んで暗黙(だんまり)でクッションに腰かけていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...「まただんまりが初まったのね...
豊島与志雄 「運命のままに」
...彼は頑固なだんまりで固めたつかみどころのない...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...濡手拭いを頭へのせてだんまりで湯につかっていると...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...とんだ闇試合で……宮島だんまりの袈裟太郎があなただったとはおどろきました……なにしろ...
久生十蘭 「雪間」
...無断(だんまり)で不意と出発(たっ)て行くかも知れない...
広津柳浪 「今戸心中」
...つまりだんまり屋が何か悪いことをしたとは考えられない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...世話だんまりのおもしろさがそのまま...
正岡容 「小説 圓朝」
...またしても世話だんまりを身振り面白く展開させた...
正岡容 「小説 圓朝」
...序幕のだんまりには...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あのだんまり屋が...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...是が次の地雷太郎と弓之助とのだんまりの種になるのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...荻江(おぎえ)が家の窓の下に風鈴(ふうりん)と共に黙(だんまり)の小花...
森鴎外 「そめちがへ」
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