...その男はわしよりも二三寸も高かった様です」「何か云いましたか」「だんまりですよ...
江戸川乱歩 「黒手組」
...だんまりのうちによく見ると...
谷譲次 「踊る地平線」
...「邪魔じゃないだろうか?」二分ばかりだんまりでいた後...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...その他だんまり、セリ出し、立廻(たちまわり)の如き皆然(しか)り...
永井荷風 「江戸芸術論」
...だんまり模様よろしくあって引っぱり...
長谷川時雨 「市川九女八」
...だんまりはいいがね...
長谷川時雨 「チンコッきり」
...「おれの家(うち)でも女の子が多いから、芸妓やをはじめると資金(もとで)入(い)らずだが――」十(とお)ばかりの従姉(いとこ)と、私はだんまりで、二人ともこぼれない涙に瞳(め)が光っていた...
長谷川時雨 「チンコッきり」
...しばらくは默然(だんまり)となりぬ次第に我が本陣へきりこまれて...
樋口一葉 「花ごもり」
...紀州さまが横あいからだんまりでさらってしまわれたことがある...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...濡手拭いを頭へのせてだんまりで湯につかっていると...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...だんまりで座敷へ踏みこむわけにもゆきません...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...アノ真理」「真理」ト文三は慄然(ぶるぶる)と胴震(どうぶるい)をして唇(くちびる)を喰(く)いしめたまま暫(しば)らく無言(だんまり)...
二葉亭四迷 「浮雲」
...お政も苦笑いをした而已(のみ)でこれも黙然(だんまり)...
二葉亭四迷 「浮雲」
...つまりだんまり屋が何か悪いことをしたとは考えられない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...世話だんまりのおもしろさがそのまま...
正岡容 「小説 圓朝」
...だんまりの場が開くころには...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あのだんまり屋が...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...荻江(おぎえ)が家の窓の下に風鈴(ふうりん)と共に黙(だんまり)の小花...
森鴎外 「そめちがへ」
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