...叙情的(リリカル)な調子(トーン)のある……畢竟周圍の空氣がロマンチックだから...
石川啄木 「鳥影」
...ロマンスには、滑稽感(こっけいかん)は禁物である...
太宰治 「正義と微笑」
...また人並外づれてロマンチツクな小説や...
田山録弥 「ある日」
...わしはできるだけ本物のロマンスと戦つてみようというわけです――そういう物は...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...ロマンティシズムとは実在=現実のそれだけ主観的で観念的な仮象に帰するものだという主張を意味する...
戸坂潤 「思想としての文学」
...ロマンティシズムが偶然主義でリアリズムが必然主義(?)だというようなことは...
戸坂潤 「思想としての文学」
...第二はブルジョア社会の初期の蓄積的発展期のロマン...
戸坂潤 「読書法」
...ボリーはロマンティックな頤髯(あごひげ)をはやしていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...君は近代文學の科學主義に反抗してネオロマンチズムを稱道するんですね...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...前者はロマンチックで感傷的に行こうとし...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...――貴方は、昔の夢をなつかしがつちやいけないつて云ふけど、私と別れて、私を夢の中で見て下さるのは、貴方こそ、ロマンチストで、昔の事を忘れないつて人ぢやない? どうして、一人になつてしまつた貴方が、私と別れようとなさるのか、私には判りませんわ...
林芙美子 「浮雲」
...浪漫的(ロマンチック)じゃないこと?」とりつくしまもなかった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...すこしロマンチックすぎはしないこと...
久生十蘭 「だいこん」
...ロマンチシズムの文学が生れたのには...
平林初之輔 「文学の本質について(一)」
...』ミュッセはロマンチスムを氣にしないで彼の作品を書いた...
堀辰雄 「レエモン ラジィゲ」
...「リビヤ白騎隊」が芸術的に弱いロマンティシズムに捕われながら...
宮本百合子 「イタリー芸術に在る一つの問題」
...ロマンチツクな又誇りに近いやうな追憶をもつてゐて...
吉川英治 「折々の記」
...森公は甘ッたるいおのろけを眼を細くして云うロマンチストに過ぎなかったが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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