...なんだかお金持の子供を鼻にかけるようで私のロマンチックな趣味に合わなかったから...
太宰治 「デカダン抗議」
...少年の頃に考へたロマンチツクな世界とは丸で違つた世界を発見するであらう...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...ロマンチックな一幕などを描いてみることもあった...
田山花袋 「田舎教師」
...彼にロマンテックな話をさせ...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...その人との恋の方が遙かにロマンティックなものだった...
辻潤 「ふもれすく」
...そして咄嗟の感じではあるが「伴大納言繪詞」などをロマンのはじまりとすると「八犬傳稿本」でも...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...この時期の大ロマン作品はこのロマンティシズムへの傾向を克服することに努力する(バルザック)...
戸坂潤 「読書法」
...ロマンティークの末勢が中世の闇の中に後退して行った点でも考えない限りこの形容は賛成出来ない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...初めはロマンチックな気持から深入りしたものらしいが...
豊島与志雄 「道化役」
...ロマンチックなものが残っているんでしょう...
豊島与志雄 「道化役」
...多分にロマンチックな傾向を有する類いである...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...以上は黙阿弥劇に現はれたロマンチックの半面であるが...
永井荷風 「虫干」
...そこが浪漫家(ロマンか)だけあって...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...これが現代日本の大勢だとすればロマンチックの道徳換言すれば我が利益のすべてを犠牲に供して他のために行動せねば不徳義であると主張するようなアルトルイスチック一方の見解はどうしても空疎になってこなければならない...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...かゝる折の窓々の灯のいろは一としほロマンティックに濡れかゞやいてゐた...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...ロマンティクの代表者が共通に擔ふところの性格であつた...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...ロマンチシズムもあり来りのものですが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...大正のネオ・ロマンチシズムの末路の一典型であると思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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