...急に狂ったせいだろうとも思う...
梅崎春生 「庭の眺め」
...余程官禄(かんろく)の有る狐だろうとも...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...これは大ぶ語脈も違うので少しは困難だろうとも思うが...
大杉栄 「獄中消息」
...今度は不発に終ることはないだろうとも思った...
高見順 「いやな感じ」
...それほど醜い惨敗はしないだろうとも思われるけれど...
太宰治 「乞食学生」
...くれたくないだろうとも...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...なに、訳の分らない話だって、そうだろうとも、僕自身にだって訳が分らないから...
豊島与志雄 「道連」
...「そうだろうとも...
中里介山 「大菩薩峠」
...これほど人の有難(ありがた)がる書物なら読んでみるのが当り前だろうともいいました...
夏目漱石 「こころ」
...さぞ嬉(うれ)しがるだろうとも思わない代りに...
夏目漱石 「道草」
...「そうだろうとも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こういう保護があれば大丈夫だろうとも考えた...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...いくらかずつ異った利害をもっているのだろうとも...
宮本百合子 「石を投ぐるもの」
...なぜあんなにソワソワするのだろうとも思ったが一度偶然にそういう時のお前をつけて見る気になってその夜はお前が輪タクに乗ったのを幸い私も直ぐに輪タクに飛び乗ってつけさせた行きついた所は京橋裏の築地寄りいや...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...嫌いよ」「だろうとも...
山本周五郎 「さぶ」
...貧困な父でした」「そうだろうとも」「おまけに生来病弱であったため...
吉川英治 「醤油仏」
...油断しているだろうとも思われる」その日も...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そうだろうとも、父さんが……、(そこで彼女は、ルピック氏のほうをそっと見る)――いやだっていうもんを無理に連(つ)れて行こうとするからだね...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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