...だらりと足を投げ出し...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...下眼瞼(したまぶた)はだらりと垂れて...
海野十三 「深夜の市長」
...しだいに三島のまちで破れた舌をだらりとさげたまま休んでいる水車を見かけることが多くなった...
太宰治 「ロマネスク」
...四人は昼の暑さのために葉を巻いていた川柳(かわやなぎ)がだらりと葉を延ばして...
田中貢太郎 「赤い土の壺」
...裸体にされた日本人形のように両腕をだらりと側面に沿うて垂らして...
谷崎潤一郎 「細雪」
...時計の鎖をだらりと下げてゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...総(ふさ)を除いて少くとも三尺はだらりと下げて...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...絞(しぼり)の兵児帯(へこおび)をだらりと締めて...
徳田秋声 「あらくれ」
...夏着(なつぎ)冬着ありたけの襤褸(ぼろ)の十二一重(じゅうにひとえ)をだらりと纏(まと)うて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...だらりと垂れ下って...
豊島与志雄 「足」
...唇をだらりと垂れて...
豊島与志雄 「過渡人」
...両腕をだらりと垂れ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...後(あと)からは村(むら)の念佛衆(ねんぶつしう)が赤(あか)い胴(どう)の太皷(たいこ)を首(くび)へ懸(か)けてだらりだらりとだらけた叩(たゝ)きやうをしながら一同(どう)に聲(こゑ)を擧(あげ)て跟(つ)いて行(い)つた...
長塚節 「土」
...白い手拭をだらりと長く冠つて其上から笠の紐を結んで居る...
長塚節 「松蟲草」
...巻き納めぬ手紙は右の手からだらりと垂れて...
夏目漱石 「虞美人草」
...フロックコートの裾をだらりとさせ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...片方は外套の下にだらりと垂らした...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...片手にジンらしい壜をだらりと下げ...
山川方夫 「その一年」
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