...だらしなく横座に胡坐をかいてゐる...
石川啄木 「赤痢」
...帶をだらしなく結んで...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...だらしなく帆をひっぱりあげて...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...これはだらしなく居眠りをしているような姿です...
太宰治 「小さいアルバム」
...わざとぐずぐずにだらしなく纏(まと)っていました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...すっかりだらしなくなって...
谷崎潤一郎 「幇間」
...科学方面はあまりの「かたなし」であるから事実の顔はだらしなくくずれてしまうのであろうと思われる...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...涙はだらしなく頬を流れているのだ...
外村繁 「夢幻泡影」
...だらしなくなっていた...
林芙美子 「河沙魚」
...それからだらしなく下った皮帯の端が...
久生十蘭 「魔都」
...世にもだらしなく呆気なくものの見事に承諾するのやむなきに至らされてしまって...
正岡容 「小説 圓朝」
...いまや顔全体がだらしなく大満足に崩れてしまいそうになってきていることを何としよう...
正岡容 「小説 圓朝」
...テラテラとした日の下で弛んだ筋肉のだらしなく着いた体を曲げたり伸したりして...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...住居(すまい)なども始終だらしなくなっていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...だらしなくなっていたので判りそうもなかった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...だらしなく口をあけてこちらを見た...
山本周五郎 「七日七夜」
...妾の寝台の上にだらしなく眠りこけていたハラムの真黒い...
夢野久作 「ココナットの実」
...海軍は階級制度がだらしなくって...
横光利一 「微笑」
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