...充分にたんのうできる筈である...
太宰治 「『井伏鱒二選集』後記」
...男でさえあればたんのうしますよという意味にも聞え...
中里介山 「大菩薩峠」
...見た者を堪能(たんのう)させるだけの内容をそなえていたに違いない...
中里介山 「大菩薩峠」
...万芸ことごとく堪能(たんのう)のようなことを言っているが...
中里介山 「大菩薩峠」
...むしろ過ぎたりとも及ばざるのおそれなきことをたんのうしたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...ことに彼が農業に堪能(たんのう)であるということは...
中里介山 「大菩薩峠」
...お銀様を「長安古意」のたんのう者としたのみでなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...すつかり堪能(たんのう)して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんなものかも知れませんね」八五郎は一應この説明で堪能(たんのう)しましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...六月四日(土曜)久しぶりでたんのうする眠りを眠ったので快適な朝...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...たんのうする洋食いや西洋料理の味は...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...因ってその僧が南無(なむ)きゃらたんのうとらやあ/\と唱えるや否や犬出家に狎(な)れ近づく...
南方熊楠 「十二支考」
...自分が終りまで遂にたんのう出来なかった原因の一つは...
宮本百合子 「印象」
...たんのうした顔しているような...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...大きい字を巻紙につらねたような手紙ではたんのうせず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...十分たんのうするほどに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...後日(しまい)にはそのナメラでも満足(たんのう)せんようになって...
夢野久作 「近世快人伝」
...もうそれでは堪能(たんのう)しなくなります」「九州にはもうだいぶ砂糖が渡って来ておるか」「あまり輸入(いれ)ません...
吉川英治 「新書太閤記」
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