...その糸口をみつけることに熱中していたわけであった...
海野十三 「火星兵団」
...御用聞きを廃したわけです...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...桝一ぱいの小判をまさか鼠(ねずみ)がそっくりひいて行ったわけでもあるまい...
太宰治 「新釈諸国噺」
...まだ充分数量的に調べたわけでないから確実なことは言われないのであるが...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...そしてその金でモークロエ村へ出かけたわけだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...解悟したわけでもなんでもないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...十四年間も思案したわけである...
中谷宇吉郎 「北海道開発に消えた八百億円」
...異国の空の下でむだにあくせく働いたわけで...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「判決」
...たとえば私の決心をそれではじめて固めさせて下すったわけではありませんが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...なんでもなかったわけでしょう...
火野葦平 「花と龍」
...作者も漸く成長してこれ許りの余裕が出来たわけだ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...いつも まんぞくに たべられたわけでは ありませんので ―― ベンジャミンは はたけを もっている フロプシーの おとうと...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter おおくぼゆう やく 「ばにばにきょうだいのはなし」
...それで兄も私もみんな懇意になってしまったわけである...
柳田国男 「故郷七十年」
...これは万一のばあい板宿まで歩いて帰るのに備えたわけなんだった...
山本周五郎 「陽気な客」
...非常に驚いたわけです...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...容易に陥ちなかったわけだ...
吉川英治 「黒田如水」
...また強いて従(つ)いて来たわけでもない...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...樹の上に跳び上がったわけでもない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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