...百姓は蜀麦(とうもころし)や稷(きび)のようなものが常食であり...
徳田秋声 「縮図」
...謹愼の二字實に孔明の人物を悉くせりと夫れ社稷の名臣は多く謹愼の人なり謹愼の人に非ずむば決して天下の大事を託す可からず顧ふに近衞公を知らざるものは其言動の往々矯激に失するあるを以て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...宮篇には后稷は禹の事業を繼いで農業を開いた樣に云うて居る...
内藤湖南 「禹貢製作の時代」
...即ち稷下に多く學者が集つた時代の思想と推測し得られるのである...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...例へば支那の古代に於て、殷と周との開祖の傳説は、殷の方は契(せつ)の母が玄鳥の卵を墮すを拾つて食べたので姙娠し、契を生んだといふ話があり、周の祖后稷は、其母が野に出て巨人の足跡の拇を踏んで、其れに感じて姙娠して生れたと謂はれてゐて、各々別々の傳説であつたのであるが、後に其れが統一されて、后稷の母は帝の元妃、契の母は帝の次妃であるといふことになり、之を兄弟としてしまつた...
内藤湖南 「女眞種族の同源傳説」
......
中里介山 「大菩薩峠」
...莚にひろげた小麦や稷や大麦が夥しく天日に乾してあつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...皇統連綿として古来かつて社稷(しゃしょく)を覬覦(きゆ)したる者なき国においては...
穂積陳重 「法窓夜話」
...社稷に樹あるは何の故ぞ...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...宗廟社稷(そうびょうしゃしょく)を護りかためて揺ぎなき仁徳を兼ね備えておわさねばならぬ...
吉川英治 「三国志」
...社稷(しゃしょく)を扶けて万民へ君臨さるべき資質を持っておられるのだ...
吉川英治 「三国志」
...社稷(しゃしょく)の臣というのであろうな」「……はっ」董承は...
吉川英治 「三国志」
...社稷(しゃしょく)の重きを思い給わば...
吉川英治 「三国志」
...「社稷(しゃしょく)の為には...
吉川英治 「三国志」
...「将軍は社稷(しゃしょく)の重臣...
吉川英治 「三国志」
...米沢三十万石の社稷(しゃしょく)を...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...上杉家の社稷(しゃしょく)を護ることなのだ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...子路曰く、民人あり、社稷あり、何ぞ必ずしも書を読みて、然して後学びたりと為さん...
和辻哲郎 「孔子」
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