...大きなくわがたむしも...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...めったむしょうに振り動かして...
江戸川乱歩 「影男」
...またむしゃむしゃといだした...
田中貢太郎 「太虚司法伝」
...アルボースせつけんのきゝめが意外にてきめんなのに驚かされた、まだ二回しか使はないが、それでも頭部のかゆがりがかゆる(マヽ)くなくなつた、私が此頃とりわけいら/\している源因の一つは、このかゆがりがかゆくてかゆくて、かけばいたむし、かかずにはゐられないし、それこそ痛し痒しの苦しみだが、そのかゆがりにあると思ふ、しかし痒いところを掻く時の気持は何ともいへない快さである...
種田山頭火 「其中日記」
...インドなどの季節風交代による雨期乾期のごときものも温帯における春夏秋冬の循環とはかなりかけ離れたむしろ「規則正しい長期の天気変化」とでも名づけたいものである...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...どんより曇ったむし暑い晩だったが...
豊島与志雄 「或る素描」
...地面に敷いてあったむしろに包んで...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...全く空気の流れが止ったむし暑い澱んだ時間があるのを...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...めったむしょうにツェレの原っぱのほうへ馬を進めましたが...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...またむしゃくしゃする...
中里介山 「大菩薩峠」
...またむしろ共同の作業を便利にした例であって...
柳田国男 「木綿以前の事」
...間のぬけた欠落の哀感に似たむしろ滑稽なほどセンチメンタルなものか...
山川方夫 「愛のごとく」
...ハネ上がったむしろの間から...
吉川英治 「江戸三国志」
...女牢の前に長く敷いたむしろの上に...
吉川英治 「私本太平記」
...「鎌倉どのの恩顧にこたえん」として寄手に拠った多くの地方武者(じかたむしゃ)をみすみす中央の六波羅は見ごろしに見すてていたようなものである...
吉川英治 「私本太平記」
...白い綿虫(わたむし)の群れがうごいていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...またむしゃむしゃと柏(かしわ)の葉でくるんだ飯(いい)を食べている...
吉川英治 「親鸞」
...またむしろその総収入の増加が...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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