...おい青島……それをそっちにやってくれ……おいみんな手伝えな……一時間の後には俺たちはしこたまご馳走(ちそう)が食える身分になるんだ...
有島武郎 「ドモ又の死」
...もうだいぶ時間(じかん)が経(た)っているのに卵(たまご)はいっこう殻(から)の破(やぶ)れる気配(けはい)もありませんし...
ハンス・クリスチャン・アンデルゼン Hans Christian Andersen 菊池寛訳 「醜い家鴨の子」
...いい卵(たまご)を生(う)むので...
ハンス・クリスチャン・アンデルゼン Hans Christian Andersen 菊池寛訳 「醜い家鴨の子」
...と懐中より装弾(たまごめ)したる短銃(ピストル)を取出(いだ)し...
泉鏡花 「活人形」
...ピソライトといふ雀(すゞめ)の卵(たまご)のようなものが...
今村明恒 「火山の話」
...(春にもかぎらず雪中のあそび也)始(はじめ)は雪を円成(まろめ)て卵(たまご)の大さに握(にぎ)りかため其上へ/\と雪を幾度もかけて足にて踏堅(ふみかため)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...三多摩郡(さんたまごおり)の吉野左衛門君の家に書生をしていた頃から『日本新聞』に投句して我ら仲間の人となったのである...
高浜虚子 「子規居士と余」
...茹卵(ゆでたまご)や落花生(らっかせい)を売る露店(ろてん)が見えていた...
田中貢太郎 「女の首」
...卵白色(たまごいろ)の栗の花ふさふさと満樹(いっぱい)に咲きて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...あしべ踊(おどり)ここに葦(あし)の葉の模様のついた淡卵(うすたまご)色の粗末な小皿がある...
中勘助 「小品四つ」
...其處(そこ)にも卵(たまご)は六つばかりあつた...
長塚節 「土」
...彼は鶏卵(たまご)とも蛙(かえる)とも何とも名状しがたい或物が...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...たまごか? おつきさまか? コケツ...
村山籌子 「たまごとおつきさま」
...そのたまごをあげますよ...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「ならずもの」
...『卵山(たまごやま)』とか...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
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山之口貘 「鮪に鰯」
...受精せざる蛋(たまご)の如(ごと)く...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...燕(つばめ)が卵(たまご)を産(う)むところをさぐるうちに...
和田萬吉 「竹取物語」
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