...たちどころに、その疑いをといてやる」蟻田博士の自信は、巌(いわお)のようにゆるがなかった...
海野十三 「火星兵団」
...たちどころに二つや三つは見つけたものである...
海野十三 「金属人間」
...小生儀、異性の一友人にすすめられ、『めくら草紙』を読み、それから『ダス・ゲマイネ』を読み、たちどころに、太宰治ファンに相成(あいなり)候(そうろう)ものにして、これは、ファン・レターと御承知被下度(くだされたく)候...
太宰治 「虚構の春」
...たちどころにその火が消えた...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...脾臓はたちどころにパンクするに決まっている...
永井隆 「この子を残して」
...あれに酷く當たらば天罰たちどころに...
樋口一葉 「大つごもり」
...一同はたちどころにその仔羊の首にバサウリュークの面相を見てとつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...外国の競争により富と人口との増進がたちどころに停止した商業国の顕著な事例を示している...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...我々はたちどころにあらゆる危害からまもられるばかりでなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...理性に発見されるとたちどころに破壊される...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...吾々はたちどころに高麗の美を見失うのである...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...たちどころにその遂行を迫った大院君の意志を覚えているであろう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...たちどころに十一といふ數になる...
吉川英治 「折々の記」
...すべてたちどころに殲滅(せんめつ)されたかのようだった...
吉川英治 「私本太平記」
...あとは、たちどころに、入りみだれての乱軍だった...
吉川英治 「私本太平記」
...たちどころに痛罰を喰う...
吉川英治 「新書太閤記」
...二人はたちどころに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...たちどころに、王は麻酔におち、柴進は王の着ていた錦袍(きんぽう)、帯(たい)、剣、はかま、たび、そして花冠(はなかんむり)まですっかり自分の体に着け換えてしまった...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索