...毒瓦斯(どくガス)たちこめる原頭(げんとう)に立って...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...もうもうとたちこめる一面の白い煙...
江戸川乱歩 「影男」
...中庭いちめんにもうもうと埃がたちこめる時刻だったが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...谷々をたちこめるイギリス名物の霧...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...どぶのにおいのたちこめるごみごみ露路の奥の方で母のないあと鋳物(いもの)職人の父さんと...
峠三吉 「原爆詩集」
...艀はまた湯気のような熱い靄のたちこめる赤道の海に漂いだした...
久生十蘭 「海難記」
...白くたちこめる湯気の中に...
火野葦平 「花と龍」
...そのかくれた隅々にたちこめる雲霧(くもきり)を見とおしたり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それにいよいよ旺(さかん)にたちこめるは...
吉川英治 「上杉謙信」
...たちこめる煙の中にも...
吉川英治 「新書太閤記」
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