...人はこの三種の生活の差別を見誤ることが出來ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...自分の愛情を見誤るのだつた...
立原道造 「白紙」
...「今少しでタイプ打ちの方と見誤るところでした...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...それはものの弊害を以てものの本質だと見誤ることであって...
戸坂潤 「思想としての文学」
...自然と理性との根本的な敵対を少しも見誤ることがなく...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...どうかすると相模川を多摩川と見誤ることがあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...この眼でマドロス君だけを見誤るはずがない...
中里介山 「大菩薩峠」
...植物と人間とを見誤るほどに...
中里介山 「大菩薩峠」
...かの単なる多血質な人間を嗤(わら)ふに値ひする或る心の力――十分勇気を持つてゐて而も馬鹿者が軟弱だと見誤る所のもの...
中原中也 「我が生活」
...これほども単純な事柄を見誤ることになったのだね...
久生十蘭 「魔都」
...狂気を装って逃げようというたくらみを見誤ることはありませなんだ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...見誤るはずはないでしょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...馴れたものには見誤ることもなかった...
本庄陸男 「石狩川」
...学者でも不用心の者はこの小形のものを見てそれを普通のフキと見誤るものがないではなかろう...
牧野富太郎 「植物記」
...その道の藝の巧拙を見誤る事が殆ど無い...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...我執に囚われて、弾力性を失った「こわばる心」となっては、仏を見失い、法を見誤る...
柳宗悦 「改めて民藝について」
...かえって民器に美しいものが多いかを見誤ることができません...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...時勢(じせい)のゆくてを見誤るなよ...
吉川英治 「黒田如水」
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