...莫迦(ばか)に大きく見誤るのだ...
海野十三 「地球盗難」
...自分の愛情を見誤るのだつた...
立原道造 「白紙」
...それはものの弊害を以てものの本質だと見誤ることであって...
戸坂潤 「思想としての文学」
...ロッツェの言葉を用いれば空間そのものを空間内の形像と見誤るからである...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...自然と理性との根本的な敵対を少しも見誤ることがなく...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...どうかすると相模川を多摩川と見誤ることがあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...この眼でマドロス君だけを見誤るはずがない...
中里介山 「大菩薩峠」
...かの単なる多血質な人間を嗤(わら)ふに値ひする或る心の力――十分勇気を持つてゐて而も馬鹿者が軟弱だと見誤る所のもの...
中原中也 「我が生活」
...それを見誤るはずがあろう!この...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...狂気を装って逃げようというたくらみを見誤ることはありませなんだ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...見誤るはずはないでしょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...馴れたものには見誤ることもなかった...
本庄陸男 「石狩川」
...学者でも不用心の者はこの小形のものを見てそれを普通のフキと見誤るものがないではなかろう...
牧野富太郎 「植物記」
...見誤るおそれは少い...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...我執に囚われて、弾力性を失った「こわばる心」となっては、仏を見失い、法を見誤る...
柳宗悦 「改めて民藝について」
...かえって民器に美しいものが多いかを見誤ることができません...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...罪を犯した人間を見誤るようなことは殆んどなかった...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...時勢(じせい)のゆくてを見誤るなよ...
吉川英治 「黒田如水」
便利!手書き漢字入力検索