...莫迦(ばか)に大きく見誤るのだ...
海野十三 「地球盗難」
...今ではその大岩の一部分と見誤る程に古びていた...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...われわれはけっして女人を見誤ることはないであろう...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...自分の愛情を見誤るのだつた...
立原道造 「白紙」
...「今少しでタイプ打ちの方と見誤るところでした...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...それがとりも直さずブルジョア哲学とプロレタリア哲学(マルクス主義哲学)であることを見誤るまい...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...ロッツェの言葉を用いれば空間そのものを空間内の形像と見誤るからである...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...自然と理性との根本的な敵対を少しも見誤ることがなく...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人間と動物とを見誤るほどの未熟者ではないはずです...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうかすると相模川を多摩川と見誤ることがあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...この眼でマドロス君だけを見誤るはずがない...
中里介山 「大菩薩峠」
...誰もそれを見誤るものはない...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを見誤るはずがあろう!この...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...これほども単純な事柄を見誤ることになったのだね...
久生十蘭 「魔都」
...学者でも不用心の者はこの小形のものを見てそれを普通のフキと見誤るものがないではなかろう...
牧野富太郎 「植物記」
...その道の藝の巧拙を見誤る事が殆ど無い...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...我執に囚われて、弾力性を失った「こわばる心」となっては、仏を見失い、法を見誤る...
柳宗悦 「改めて民藝について」
...かえって民器に美しいものが多いかを見誤ることができません...
柳宗悦 「民藝とは何か」
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