...」――一昨年(おととし)か、一昨々年(さきおととし)、この人の筆に、かくもの優しい、たおやかな娘に、蝦蟇(がま)の面(つら)の「べっかっこ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...婀娜(あだ)にたおやかなのがそっくりで...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...そのようなたおやかな弱腕(よわうで)を抱(だ)こうとはわたしはするが...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...たおやかに歩いていった...
オー・ヘンリ O. Henry 大久保ゆう訳 「罪と覚悟」
...さも年来の友達ででもあるかのようにそのたおやかな衣服を胡蝶(こちょう)のように舞わせて――もちろん太子自身は意識してそうしていられるのではなかったが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...たおやかな少女であった...
田中貢太郎 「蓮香」
...たおやかさに欠けている...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それに朝風夕風がたおやかに当たって通った...
田山花袋 「田舎教師」
...去年の夏ごろからまた街頭にたおやかな緑の糸をたれたが...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...M夫人の球はその近代的闊達と明朗をもってしてもやはりどこか女性らしいやさしさたおやかさをもっているように見えた...
寺田寅彦 「ゴルフ随行記」
...君がたおやかなる腕を取りて共に歩けば...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...たおやかな片足だけが見えていて...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...手足のかぼそくたおやかなるは...
森鴎外 「舞姫」
...風流というか? かの一種たおやかな風を欠くものであるが...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...そのたおやかな姿...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...妻君は病後でたいへんに美しくたおやかであった...
山本周五郎 「青べか日記」
...美しくすぐれたみめかたちに似つかわしいたおやかな従順さのなかから...
山本周五郎 「日本婦道記」
...たおやかに美しい人であった...
山本周五郎 「山彦乙女」
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