...子供はそれ以後「何だつて花には香気(にほひ)があるのだらう...
薄田泣菫 「茶話」
...」それ以後、私は馬場へ肉親のやうに馴れて甘えて、生れてはじめて友だちを得たやうな氣さへしてゐた...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...それ以後の毎日の鼻紙に致しました...
太宰治 「トカトントン」
...それ以後は不思議なことにも逢わなかった...
田中貢太郎 「蟹の怪」
...それ以後今日まで三十八日間というもの...
谷崎潤一郎 「鍵」
...それ以後そのことは孰方からも云い出さなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そして私はこの仮定をそれ以後においても維持した...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...それ以後、常に自分の身を用心している...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...それ以後清は、玄関の三畳に寝ることにしていた...
豊島与志雄 「白血球」
...それ以後、藁の人形を加えたのは、いつの時代に起ったか知らないが、この丑の刻まいりの行者は、女に限ったものである...
中里介山 「大菩薩峠」
...それ以後は勝手な生き方で生きてみるようにする...
中里介山 「大菩薩峠」
...それ以後、この世の中はお父さんとお母さんと私の三人きりの世界だと思った...
林芙美子 「新版 放浪記」
...それ以後の通行はいちいち記帳されることになっている...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...それ以後今日では大分カナ書き科名が普及し来っている...
牧野富太郎 「植物記」
...それ以後は法名崇鑑(そうかん)を名のり...
吉川英治 「私本太平記」
...それ以後の伝令はまだない...
吉川英治 「新書太閤記」
...昭和十年以降、私が、新聞に連載として書いていた頃から、すでに、史料は漁(あさ)りつくした感じをもっていたが、それ以後に、新しく発見されたものといっては、文献でも画蹟でも、殆ど、寥々(りょうりょう)というほどもないのである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...それ以後五十年ぢかくなるまでの彼の足跡は...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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