...それで……」「でござんさあね...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...ある夜、菊池が、数人の友人を呼んで、(私もその時よばれた、)「芥川賞と直木賞は、たとひ文藝春秋社がなくなつても、これだけは、存続したい、それで、この『賞』だけをつかさどるものを造りたい、」といふ意味のことを云つた...
宇野浩二 「思ひ出すままに」
...幾はそれでも遠慮して姿は見せないで女中の口から見舞に来たとつたへて貰つた...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...それでもそこで過した一夜は平凡でなかつた...
田山花袋 「日光」
...それでいて妙に神經にさわる壓迫感が...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...それで此度は会社の電線をごまかして他へ売却した...
豊島与志雄 「過渡人」
...それでも彼はなお暫く佇んでいた――待ってみた...
豊島与志雄 「子を奪う」
...「あ……」それで南条も...
中里介山 「大菩薩峠」
...「もう三週間以上にもなりますわ」「それで...
林芙美子 「清修館挿話」
...それで私は息を殺し...
松永延造 「アリア人の孤独」
...私ぁそれで使いによこされたんだ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...それでは沖縄は外地か...
柳田国男 「故郷七十年」
...それで社を休んだ...
山本周五郎 「青べか日記」
...「それでは間もなく帰るな」老人はちょっと考えるようすだったが...
山本周五郎 「日本婦道記」
...たとえ幕府の犬よとよばれ、ふた股者と罵(ののし)られても、それで、世を平和に返し、民の塗炭(とたん)が救えるものなら、この老骨の往生に、本望この上もありません」と、いう意味のことを、るると説いているのであった...
吉川英治 「私本太平記」
...福禄のそれではなく...
吉川英治 「私本太平記」
...それで既に効はある...
吉川英治 「新書太閤記」
...それでこの後には時々...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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