...風がそよそよと吹(ふ)いてきて...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...海からそよそよと吹く風に...
泉鏡花 「悪獣篇」
...風は南からむらなくそよそよと吹いていたので...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...鬚がそよそよと伸びるのが肉眼でも判るほどだから...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...ぽっかりと眼を醒ました時には開け放たれた硝子窓の彼方からは美しい夏の朝の陽の光が射し込んで爽やかな風がそよそよとカーテンを弄(もてあそ)び窓の上のカーネーションの葩(はなびら)に戯れて眠り足りた私の頬に心地よく触れていった...
橘外男 「逗子物語」
...そよそよした風に誘われていつかグッスリと...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...かすかな春の息吹きを含んでそよそよと吹きこんで来る...
久生十蘭 「キャラコさん」
...爽々しい夜風がそよそよとドニェープルの方から吹いて来る...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...海岸には椰子(やし)の葉風がそよそよと吹いている...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...五日の風にそよそよ風にさくらの花はあら氣の毒なちらちら散つた...
水谷まさる 「歌時計」
...風の音が庭先の竹にとまってそよそよと鳴ったり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そして緑から吹き出たやうなそよそよした爽やかな風がからだをなでるときどき隙間には山の手の電車が通るあかるい窓...
室生犀星 「星より來れる者」
...朝風がそよそよ窓から入って来て私の持っているハンカチを弄(もてあそ)んだ...
夢野久作 「暗黒公使」
...苗の青い風がそよそよ吹くようになりました」「わしの力...
吉川英治 「鬼」
...そよそよと吹く風も冷たい...
吉川英治 「剣難女難」
...まだ起きもやらぬ長廊下をそよそよと流れて...
吉川英治 「剣難女難」
...そよそよとあたりの闇に吹き漂っている...
吉川英治 「剣難女難」
...そよそよと草を撫(な)でてきた模様に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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