...蕎麥(そば)に打(う)つちや冷(ひ)えるが蕎麥掻(そばがき)は暖(あつた)まるといふからね」内儀(かみ)さんは木綿(もめん)で作(つく)つた袋(ふくろ)へ蕎麥粉(そばこ)を二升(しやう)ばかり入(い)れて「勘次(かんじ)も泣(な)きだから...
長塚節 「土」
...勘次(かんじ)が開墾(かいこん)に出(で)た後(あと)で藥罐(やくわん)の湯(ゆ)を沸(わか)しては蕎麥掻(そばがき)を拵(こしら)へてたべた...
長塚節 「土」
...卯平(うへい)はそれでも其(そ)れを見(み)つけて漸(やうや)く蕎麥掻(そばがき)の味(あぢ)を補(おぎな)つた...
長塚節 「土」
...それでも蕎麥掻(そばがき)は身體(からだ)が暖(あたゝ)まる樣(やう)で快(こゝろよ)かつた...
長塚節 「土」
...卯平(うへい)は復(ま)た蕎麥掻(そばがき)を拵(こしら)へた...
長塚節 「土」
...「汝(われ)も喰(く)へ」卯平(うへい)は蕎麥掻(そばがき)を分(わ)けてやつた...
長塚節 「土」
...寒いから蕎麦掻(そばがき)を拵(こし)らえて食おうと思って...
夏目漱石 「門」
...寒(さむ)いから蕎麥掻(そばがき)を拵(こし)らえて食(く)はうと思(おも)つて...
夏目漱石 「門」
...蕎麥掻(そばがき)の出來上(できあが)る間(あひだ)...
夏目漱石 「門」
...祖母ちゃんが才覚してもって来た粉でそばがきぐらいをこしらえ皆を食べさせた...
「小祝の一家」
...内ではよく蕎麦掻(そばがき)を食っていた...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...「そばがき」と呼ぶ碗だとか...
柳宗悦 「手仕事の日本」
便利!手書き漢字入力検索