...一度その節廻しを聞くと...
薄田泣菫 「茶話」
...その節の馬の鈴と馬子唄の句は...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...その節は一番に早稲田大学の方に交渉を開く事にしよう...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...その節プランク先生は宴會において縷々マツクスウエルの功績を英語で述べられたが 先生の英語演説を聽いたのはこれが初めてであり また終りであつた...
長岡半太郎 「プランク先生の憶い出」
...けれどもその節御父様は...
夏目漱石 「それから」
...ただしその節は前もってちょっと御通知を願います...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...その節藏の係をして居た拙者が役目の落度で長の暇(いとま)と相成り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...更にその節をとげず...
服部之総 「加波山」
...その節は是非お出で下さい...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...この細長い部は春より夏にかけて段々長く生長しその節と節との間...
牧野富太郎 「植物記」
...低い節があってその節から鬚根(ひげね)が輪生している...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...能では役者がその節を自ら謡(うた)ふ...
正岡子規 「病牀六尺」
...その節し得る粗生生産物の剰余を減少するにつれて...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...(c)ただその節制を説くだけで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その節御供した御納戸組九人の中...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...甚だその節度が持ち難くなるらしかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...そしていうには、「べつに、手柄ばなしとておざらぬが、その節、羽柴方の先手から、ひとりの武者が襲いかかり、てまえに槍をつけ申した...
吉川英治 「新書太閤記」
...「ついでに、数正にも会い、その節は、大儀であったと、よろしく申せ」秀吉の心くばりは、数正にまで届いていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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