...その節はわれらより「あるかんじよ」(大天使)へ頼み...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...その節快く御承諾下されたので...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...石ごろ/\の嶮坂も、いと心安くすた/\歩きて京宿に來れば、村の人々、村はづれに焚火して一行を迎へ、一休憩店に導き、一行の勞を謝し、茶と力餅とを饗し、いづれ御禮參の期あるべし、その節には、大に祝ひて、酒を饗し申さむといふ...
大町桂月 「箱根神社祈願の記」
...男も女も直(す)ぐその節に和して行きましたが...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...その節は又御叮嚀(ていねい)に難有う...
夏目漱石 「それから」
...その節は御地で久しぶりに御目にかかるのを今から楽(たのしみ)にして待っているとつけ加えていた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...その節彼(かれ)はこの青年に向かって...
新渡戸稲造 「自警録」
...その節高(ふしだか)な手を取っておりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...父の邸(やしき)へ帰ってゆこうといってその節を唄(うた)ったのではない...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...その節久し振りで君の寓居を訪れたい...
牧野信一 「貧しき日録」
...極く嫩い初期のときにはその節に早落性の苞があるから...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...その節他の一羊を殺して前年の肉を食うた跡へ入れ替える(フレザーの『金椏篇(ゴルズン・バウ)』一板二巻三章)...
南方熊楠 「十二支考」
...」「その節はお言葉添えを忝(かたじけの)ういたしました...
室生犀星 「荻吹く歌」
...その節御供した御納戸組九人の中...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...その節(ふし)までも覚えている...
吉川英治 「私本太平記」
...その節にはいずれ...
吉川英治 「新書太閤記」
...そしていうには、「べつに、手柄ばなしとておざらぬが、その節、羽柴方の先手から、ひとりの武者が襲いかかり、てまえに槍をつけ申した...
吉川英治 「新書太閤記」
...相違なくその節は出頭いたせよ」いいすてると...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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