...その節はわれらより「あるかんじよ」(大天使)へ頼み...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...その節(ふし)の数をかぞえれば...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「モミの木」
...終始(しゅうし)その節を変ぜざりし人にして...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...しかしその節も説明して置いた通り...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...御懸物はその節あらためて拝見いたすでござりましょう...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...成斎はその節用集を抱へ込んで...
薄田泣菫 「茶話」
...万事はその節...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...その節にはあなた様は独逸にお出かけになりますかしら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その節株連(しゅれん)も蔓延(まんえん)も構わず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...その節プランク先生は宴會において縷々マツクスウエルの功績を英語で述べられたが 先生の英語演説を聽いたのはこれが初めてであり また終りであつた...
長岡半太郎 「プランク先生の憶い出」
...その節、実地につき拙者の心得申したるところをいささかながら御参考のためにお話し申し上げたい、また拙者の流儀が他流と異なるところをも多少なりと御覧に入れたい」こう言って諄々(じゅんじゅん)と語るところを見れば、必ずや相当の自信がないものではないと思わせられるのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...手ぬかりを生じましたその節は...
中里介山 「大菩薩峠」
...その節くれ立った木の切り株のような男と一緒に行ったんだ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...玉井さんのお世話になりました」「その節は...
火野葦平 「花と龍」
...所が前申す通り榎本釜次郎(えのもとかまじろう)と私とは刎頸(ふんけい)の交(まじわり)と云う訳(わ)けではなし、何もそんなに力を入れる程の親切のあろう訳けもない、只(ただ)仙台藩士の腰抜けを憤(いきどお)ったと同じ事で、幕府の奴の如何(いか)にも無気力不人情と云うことが癪(しゃく)に障(さわっ)たので、ソコでどうでも斯(こ)うでも助けて遣(や)ろうと思(おもっ)て駈廻(かけま)わりましたが、その節(せつ)、毎度妻と話をして今でも覚えて居ます、私の申すに、扨(さて)榎本の為(た)めに今日はこの通りに骨を折(おっ)て居るが、是(こ)れは唯(ただ)人間一人の命を助けるばかりの志で外(ほか)になんにも趣意(しゅい)はない、元来(がんらい)榎本と云う男は深く知らないが随分(ずいぶん)何かの役に立つ人物に違いはない、少し気色(けいろ)の変(かわっ)た男ではあるが、何分にも出身(で)が幕府の御家人(ごけにん)だから殿様好きだ、今こそ牢(ろう)に這入(はいっ)て居るけれども、是(こ)れが助かって出るようになれば、後日或(あるい)は役人になるかも知れぬ、その時は例の通りの殿様風でぴん/\するような事があるかも知れない、その時になって殿様のぴん/\を見たり聞(きい)たりして、ヤレ昔を忘れて厚かましいだの可笑(おか)しいだのと云う念が兎(う)の毛ほども腹の底にあっては、是れは榎本の悪いのでなく此方(こっち)の卑劣と云うものだから、そんな事なら私は今日唯(ただ)今から一切(いっさい)の周旋を止(や)めるがドウだと妻に語れば、妻も私と同説で、左様(そん)な浅ましい卑しい了簡は決してないと申して、夫妻固く約束したことがあるが、後日(ごにち)に至(いたっ)て私の云(いっ)た通りになったのが面白い...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...その節し得る粗生生産物の剰余を減少するにつれて...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...運よくわたしはその節(ふし)を知っていた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...その節約が貨物そのものの製造に必要な労働で行われようと...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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