...その儀の本義を言わぬ先に...
中里介山 「大菩薩峠」
...よしよし、その儀ならば、こっちもひとつその裏を行って、この化け物を虜(とりこ)にしてやろう、人間が少し馬鹿だから、虜にするには誂(あつらえ)むきだ、いよいよ当座のよいおもちゃが出来たものだと、主膳の興が湧き上りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...その儀式はさすがにまた派手(はで)なものであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その儀ならばこっちにも覚悟がある...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...謙信は笑って、「その儀か」と、いった...
吉川英治 「上杉謙信」
...その儀なれば、鬼小島弥太郎とても」ニコと笑って、彼も起った...
吉川英治 「上杉謙信」
...その儀を案じるなら...
吉川英治 「大岡越前」
...その儀は、お見合わせがよいでしょう...
吉川英治 「三国志」
...実は、その儀について、あらかじめ提督にお告げしておきたいことがあって参ったのです」と、孔明の来ている事情から、国臣の意見が二つに分れている実情などをつぶさに話し、――それに加えて、ここで呉が曹操に降伏したら、すでに地上に呉はないも同様であると、自分の主張をも痛論した...
吉川英治 「三国志」
...断じて、その儀は、お見合わせあるように」――だが、劉璋の頭には、もう先に聞いた張松のことばが、頑として、先入主になっている...
吉川英治 「三国志」
...同時に、今川範氏(いまがわのりうじ)と吉良貞義のふたりが前へすすみ出て、「その儀も、お力づよくおぼしめし下されましょう」と、まず言った...
吉川英治 「私本太平記」
...注意などしてもらいたいが」「その儀も」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...いかがであろう」「その儀は...
吉川英治 「新書太閤記」
...信長公にもその儀は御内諾(ごないだく)を得ていたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...お手数もないことと考えまするが……」「その儀...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...その儀か」「いや...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...その儀を伺いに参った...
吉川英治 「日本名婦伝」
...方々(かたがた)の難しゅう申すのは、途中の変を案じるからの事で、その儀なれば、心配はありません」と、彼は独りのみこんで、「山絵図を写しに歩いたおかげで、山には明るいつもりですから、誰の目にもふれずに通える道を、ご案内いたしまする...
吉川英治 「源頼朝」
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