...そのたびに顔を作つて...
芥川多加志 「四人」
...だって、あたしが高くはねあがると、そのたびに、ツバメさんたら、巣(す)の中から頭を出して、『どうなの? どうなの?』ってきくんですもの...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「いいなずけ」
...そして、そのたびに、いろいろなもの音のするという、大きな町のことを、心に思ってみるのでした...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...彼の胆(きも)をそのたびに奪った...
海野十三 「火星探険」
...そのたびに、椎の葉と凧がゆれ動くだけで、凧はそこからはなれませんでした...
豊島与志雄 「椎の木」
...オックスはそのたびにかならず姿を現わした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...Kはそのたびに心配するに及ばないと答えてやったのだそうです...
夏目漱石 「こころ」
...そのたびに彼は石垣の間へ逃げ込む蟹(かに)の穴を棒で突ッついた...
夏目漱石 「道草」
...津田はそのたびに少なからず冷々(ひやひや)した...
夏目漱石 「明暗」
...そのたびに迷惑をこうむるのは...
久生十蘭 「あなたも私も」
...そのたびにアブサントをひっかけ...
久生十蘭 「予言」
...そのたびに帝からはお弔いの品々が下された...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そのたびに示す私の恐怖の表情を...
山川方夫 「恐怖の正体」
...「そんなに貸す金があるんですか」ときくと、母はまた涙ぐんでしまって、そのたびに父が、銀行の金を持ち出しているのだと云うのである...
山之口貘 「野宿」
...おさいはそのたびに「遊びに来い」とさそった...
山本周五郎 「青べか物語」
...そのたびによく数えて...
山本周五郎 「季節のない街」
...使いの人はそのたびに変っているのと...
山本周五郎 「風流太平記」
...彼がうめくようにこういうと、そのたびに、頷(うなず)いてみせているのは滝川一益だった...
吉川英治 「新書太閤記」
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