...か…………名せりふ…………何云つてやがる…………月を見るのだ...
芥川多加志 「四人」
...彼は芝居で腹を切つた俳優が科白(せりふ)の間にやるやうに...
有島武郎 「An Incident」
...まるで芝居のせりふもどきですよ...
海野十三 「脳の中の麗人」
...(典獄はこの学友の親爺と言ってもいいくらいによく似ていた)そのせりふめいた怒鳴り方の可笑しさを噛み殺して答えた...
大杉栄 「獄中記」
...ちょっと気障(きざ)な科白(せりふ)だが...
高見順 「如何なる星の下に」
...漫才などから覚えた科白(せりふ)だろうか...
高見順 「如何なる星の下に」
...ロクさんにとっても旦那筋……?」「それはこっちで言いたい科白(せりふ)だ」「そうかねえ」「どうなんで……?」「矢萩が俺の旦那……?」「ま...
高見順 「いやな感じ」
...役者のせりふまわしを直してやる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...黙阿弥劇中に散見する台詞(せりふ)「今宵(こよひ)の事を知つたのは...
永井荷風 「虫干」
...臺詞(せりふ)はかうだ――八五郎さんとは夫婦約束をした覺えはないから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...須磨子としては珍らしく白(せりふ)を取り違えたり...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...清三は今や自分が云っている芝居の台詞(せりふ)に自分自身が刺戟されているのだ...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...こりやこれ猫間の白旗云々の白(せりふ)を言ふ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...白(せりふ)の通の事共実現す...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...おん身もか」こんなふうな気取ったようなせりふを彼は云うてみせたものだったが...
山本周五郎 「陽気な客」
...芝居の科白(せりふ)が悲しい時に泣き...
夢野久作 「能とは何か」
...この台詞(せりふ)は音楽的である...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...二は旧来のしぐさやせりふ回しをそのまま利用して...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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