...このおうむちゃんのしゃべれる人間のせりふはたったひとつきり...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...ふと台詞(せりふ)めいた独語(ひとりごと)を止めた...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...四長せりふは昔の芝居の特徴で...
大杉栄 「新秩序の創造」
...私は自身の大時代なせりふとみぶりにやや満足していた...
太宰治 「逆行」
...せりふまで覚えちゃった...
太宰治 「火の鳥」
...この間も云った台辞(せりふ)を云うと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...やかましくてせりふも三味線も聞えぬから靜にしろと云ふのです...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...台辞(せりふ)を繰り返してる役者たちに耳を傾けた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...間伸びのした台詞(せりふ)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...臺詞(せりふ)はかうだ――八五郎さんとは夫婦約束をした覺えはないから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...」このようなフェロン師の科白(せりふ)が...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...清三は今や自分が云っている芝居の台詞(せりふ)に自分自身が刺戟されているのだ...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...それでいて気持(きもち)の好い科白(せりふ)を使うわいと思った...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...台詞(せりふ)付けもほとんど不要...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...これまで観(み)なれ、聴き慣れた、科白(せりふ)、仕ぐさとは、全く類を異にした、異色ある演技に魅惑された江戸の観客たちは、最初から好奇心や、愛情を抱いて迎えたものは勿論(もちろん)、何を、上方の緞帳(どんちょう)役者がと、高をくくっていた人達までも迫力のある魔術のために陶酔境に引き込まれて、われを忘れて、手を拍ち、声を揚げずにはいられなかった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...貴人高位の白(せりふ)も喜(よろこび)の余(あまり)溢れ出でし様にて好し...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...そういうばあい尋常なことではなかなか思うようなせりふは出ないものさ...
山本周五郎 「陽気な客」
...科白(せりふ)等によって強調させるようにしなければならぬ...
夢野久作 「能とは何か」
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