...せっせと槌を動かしながら...
芥川龍之介 「本所両国」
...ハエたたきでせっせと...
高見順 「いやな感じ」
...せっせと筆記しながら...
太宰治 「兄たち」
...おのれの妻子の宅にせっせと主人の金を持ち運び...
太宰治 「新釈諸国噺」
...せっせと路を急ぎだした...
田中英光 「箱根の山」
...水浸しになった茶の間の畳をせっせと拭(ふ)いていた...
徳田秋声 「あらくれ」
...これからせっせと塵芥(ごみ)を掃きこんで...
豊島与志雄 「古井戸」
...せっせと堤防を壊して...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...力兄哥」「せっせと地紙を折っているよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...せっせと通い始めたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...せっせと疎開の荷造を始めている...
原民喜 「壊滅の序曲」
...みんなせっせと家の仕事をしていることでした...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...かれはせっせと腹(はら)をかいて見せた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...せっせと針をはこぶのでしたが...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...まことに飢えたものの真剣さを、小さい頭、柔かい背に遺憾なく顕わして、せっせと、只管(ひたすら)に粟の実を割るのである...
宮本百合子 「餌」
...そしてお床の中でも、絶えず、せっせと、もろもろの重大案件を始末せられた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...夜の十時頃までせっせと筆写して帰った...
山本周五郎 「新潮記」
...「どこで別れたのかね」「おまえさんはむちゃだよ」木内はせっせと筆を動かしながら云った...
山本周五郎 「へちまの木」
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