...誰でも皆せっせとやる...
芥川龍之介 「水の三日」
...せっせと縫物(ぬいもの)をはじめた...
有島武郎 「碁石を呑んだ八っちゃん」
...せっせと働きつづけました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「はだかの王さま」
...おかみさんはせっせと食事(しょくじ)のしたくをした...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...入院に際してせっせと骨を折り...
梅崎春生 「凡人凡語」
...」ふたり、まっすぐを見つめたまま、せっせと歩いた...
太宰治 「古典風」
...せっせと通うようになっていたが...
田中貢太郎 「とんだ屋の客」
...セエヌの塵埃船を夜中にせっせと掃除していたり...
谷譲次 「踊る地平線」
...せっせと穴かがりをやっている手の働きを眺めながら...
徳田秋声 「あらくれ」
...せっせと紙の上にペンを走らせていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...せっせと働らかなくてはならない身体(からだ)だと考えると...
夏目漱石 「門」
...……閑叟侯が手に品をかえてせっせとお遣物(つかわしもの)をおくって...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...佐藤泰然(さとうたいぜん)先生の辞書や標本をせっせと謄写する情ないありさまに奮起して...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...せっせと防空壕の中へ土を投げこみはじめました...
久生十蘭 「ハムレット」
...休んだ元気で又せっせとやりましょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...役人がこっちへ来る様子なので、紺掻きは流水に脛(すね)をひたして、せっせと、布を晒(さら)しはじめ、老人は手ぎわよく竹を割(さ)いては、ウネリをくれて、鉈(なた)台のわきにそれを揃えていた...
吉川英治 「私本太平記」
...見ろ、十郎左が、あの困ったらしい顔を」そんな、賑(にぎ)やかだった前の晩を忘れ去ったように、翌くる日の三日は、皆、せっせと、故郷や知己へ、手紙を書いていた...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...増員された担当者たちはせっせと働き住処の周りにより高い壁を積み上げつつあった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
便利!手書き漢字入力検索