...一方では量子力学の理論がずんずんと進んで来ましたし...
石原純 「ロード・ラザフォード」
...ずんと上から圧付(おしつ)けるようです...
泉鏡花 「浮舟」
...ずんと低いところにたもたれた...
海野十三 「怪星ガン」
...ずんずんとすすみよりました...
海野十三 「怪塔王」
...股引の両外側に太く消防のしるしの赤線が縦にずんと引かれていました...
太宰治 「おしゃれ童子」
...壮い(きれい)な女が来てずんずんと門の中へ入って往った...
田中貢太郎 「参宮がえり」
...わかれて後の妻が若い小姓の誰かれを愛したとか、堂上方のあるさむらいを始終ひきつけていたとか、京都へいった後、ずんと年上な、評判の色悪(いろあく)の公卿(くげ)さんに籠絡(ろうらく)されてしまって、今はそのお妾(めかけ)さん同様に暮らしているとか、聞きたがらない当人の耳へ、わざとするように苦々しいものがひっかかる...
中里介山 「大菩薩峠」
...速足でずんずんと先に行つてしまつた...
萩原朔太郎 「夏帽子」
...所謂新患者の成瀬の胸へはずんと応へ...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...ずずずずずんと重く鈍い...
牧逸馬 「運命のSOS」
...ずんと呑(の)み込んだフォン・リンデン伯爵夫人は...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...ずんと一本つきぬけた意志が...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...自分の身體だけが何物かに押されるやうに去つてゐる列車の車輪の下へずんずんと動いてゆく...
横光利一 「悲しみの代價」
...ずんと胸の底の底までこたえたことであろうよ...
吉川英治 「大岡越前」
...ずんと佳(よ)い...
吉川英治 「私本太平記」
...年齢は』『ちょうど、旦那様ぐらいなお年頃で、背は、もちっと高く、薄(うす)あばたが顔にあって、ずんと、田舎くさいお武家でござりましたが』『えっ、薄あばたのあるわし位な年頃の侍だと...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...それが過ぎれば間もあるまいと――自分よりも先に、洞察して、ゆうべは別れの酒を、きょうは、各、死の身支度をしている内蔵助以下の人が、ずんと、目の前に霧を払った連山のように見直された...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...ずんと茶屋の格がようございますからな...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??